長篠発電所
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「豊橋電気 (1894-1921)」の記事における「長篠発電所」の解説
位置:北緯34度56分23.2秒 東経137度32分59.0秒 / 北緯34.939778度 東経137.549722度 / 34.939778; 137.549722 (長篠発電所) 豊橋電気では、1910年代以降は豊川上流部の寒狭川に3つの水力発電所を新設することで発電力を増強していった。この3か所のうち最初に建設されたのが長篠発電所である。所在地は寒狭川左岸の、南設楽郡長篠村大字横川字神田(現・新城市横川)。傍系会社寒狭川電気を通じて開発に着手した地点であり、1903年(明治36年)12月に水利権を取得、1910年12月起工ののち1912年(明治45年)2月26日をもって竣工した。逓信省からの使用認可は同年3月25日付である。 長篠発電所は河川勾配(落差)が少なく洪水位は高いという立地面での不利を補うため、発電機を洪水位より高い位置に置きつつ水車はできる限り低い位置に置くという縦軸式水車発電機が採用された。ナイアガラの滝にある同種の発電所にちなんで「ナイアガラ式発電所」と呼ばれる構造である。水車はフォイト製フランシス水車、発電機はシーメンス製500kW三相交流機を採用。当初は1組の設置であったが、1914年4月に増設工事が竣工し2組となった。発電所出力は当初500キロワット、1915年11月の変更以後は750キロワットである。送電線は11キロボルト線を見代発電所から豊橋方面へ伸びる送電線の途中に接続した。 発電所は中部電力(岡崎)・東邦電力・中部配電を経て中部電力に継承されているが、豊橋電気時代からの発電所建屋・設備は1947年(昭和22年)に落雷で全焼した。
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