長期課程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 06:43 UTC 版)
「職業能力開発総合大学校」の記事における「長期課程」の解説
職業訓練指導員の養成を目的とし、そのために必要な技能や知識に関する教育訓練と、大学工学部に相当する教育訓練の内容を併せ持つ。入学対象者は主に高等学校(定時制課程・通信制課程を含む)または中等教育学校卒業者で、修業年限は4年である。授業料は国立大学法人の標準額と同額であり、平成21年度入学者からは入学金も徴収される(平成20年度入学者までは無料)。4年以上在学し、178単位以上を取得して必要な要件を満足すれば卒業と認められる。 職業能力開発総合大学校東京校、職業能力開発大学校および職業能力開発短期大学校の専門課程卒業者は、長期課程3年に編入することが可能で、長期課程を卒業することにより職業訓練指導員免許を取得できる。しかし長期課程1年次からの入学者とは異なり、学士の学位を受けることはできない。 4学科がある。各学科名と取得できる職業訓練指導員免許の職種を以下の表に示す。 長期課程の学科と取得できる職業訓練指導員免許の職種学科定員卒業のみで取得対応する科目を履修した場合に取得機械システム工学科40名 機械科、メカトロニクス科 塑性加工科、溶接科、 コンピュータ制御科 電気システム工学科30名 電気科、電気工事科 メカトロニクス科、電気通信科、コンピュータ制御科 電子情報システム工学科20名 電子科、情報処理科 電気通信科、コンピュータ制御科 建築システム工学科30名 建築科、建設科 インテリア科、左官・タイル科、配管科 上記の工学科には教員と学生が所属するが、ほかに、担当教員のみが所属する専門基礎学科と能力開発専門学科(ともに学生募集は行われない)がある。専門基礎学科は、体育を含む一般教育を担当する。能力開発専門学科は、能力開発科目(大学の教職科目に相当)の授業を担当する。 長期課程には、大学にはない次のような特徴がある。 前期、後期それぞれに、実習を中心とした集中授業がある。 第3年次に、全国の職業能力開発促進センターや職業能力開発校、障害者職業能力開発校、認定職業訓練施設にて4週間の実務実習(教育職員免許の授与に必要な教育実習に相当)を履修しなければならない。 卒業に必要な単位数(178単位)が大学の場合(124単位)より多い。その理由は、学士取得に必要な科目以外に、職業訓練指導員免許取得に必要な科目(能力開発科目や、技能を身につけるための実習科目)が多く用意されているからである。
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