鏡と人間、動物の認識とは? わかりやすく解説

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鏡と人間、動物の認識

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 03:51 UTC 版)

「鏡」の記事における「鏡と人間、動物の認識」の解説

鏡の起源人類と同じほど古い。最古のそれは水鏡水面)に遡るからである。鏡に映る姿が自己であることを知るのは、自己認識第一歩であるとされる。鏡によって、初めて人は自分自身客観的に見る手段得た。 鏡に映った自分自分と認識できる能力を「自己鏡映認知能力」と呼ぶ。自己鏡映認知能力有無動物の知能測るための目安となる。チンパンジーなどにおいては、鏡に映る姿を自分自身として認識し毛繕いのときに役立てるという。チンパンジーのように鏡を利用するまで至らないが、自己鏡映認知能力がある動物として類人猿のほか、イルカゾウカササギヨウムブタ等が挙げられるミラーテスト参照。 鏡に映像が「映る」という現象は、古来極めて神秘的なものとして捉えられた。そのため、単なる化粧用具としてよりも先に祭祀道具としての性格帯びていた。鏡の面が、単に光線反射する平面ではなく世界の「こちら側」と「あちら側」を分けレンズのようなものと捉えられ、鏡の向こうにもう一つ世界がある、という観念通文化的に存在し世界各地見られる水鏡黒曜石石板と金属鏡しかなかった時代古代哲学などにおいては鏡像おぼろげなイメージに過ぎないとされた。一方近代になり、ガラス鏡が発達すると、シュピーゲルドイツ語)やミラー(英語)という名を冠する新聞登場するうになる。これは、「鏡のようにはっきりと世相映し出す」べく付けられた名称である。 鏡は鑑とも書き、このときは人間としての模範規範意味する(例として、『史記』には、「人を鑑とする者は己の吉凶を知る(人を手本とする者は自分将来も知る)」と記される)。手本とじっくり照らし合わせることを**に鑑みる(**にかんがみるというのもここから来ている。また日本語でも「鏡」と望遠鏡拡大鏡などが同じ鏡という字を用いているし、英語のグラスまた、ガラスレンズだけでなく、鏡の意味も持つ。

※この「鏡と人間、動物の認識」の解説は、「鏡」の解説の一部です。
「鏡と人間、動物の認識」を含む「鏡」の記事については、「鏡」の概要を参照ください。

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