酵素と代謝産物とは? わかりやすく解説

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酵素と代謝産物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 20:03 UTC 版)

ニホンコウジカビ」の記事における「酵素と代謝産物」の解説

ニホンコウジカビ多く有用な酵素代謝物生産するデンプン分解するアミラーゼたんぱく質分解するプロテアーゼ中性プロテアーゼ)を初めとしペクチン分解酵素ペクチナーゼタンニン分解酵素タンナーゼなども生産している。またグルコースブドウ糖)の重合体分解しづらいセルロースそれより強固な結びつきを持つヘミセルロースをも分解できる酵素セルラーゼヘミセルラーゼ)も作り出しており、これらを抽出して繊維質の分解野菜軟質化などを行う製剤作られている。 二次代謝産物として香料マルトール原料であるコウジ酸飲料食品酸味料としても用いられるリンゴ酸グラム陽性菌阻止効果のあるアスペルギリン酸(アスペルギルス酸)やゲオダインなど多数物質生成するまた、ある変種(A. oryzae var. microsporus Sakaguti et Yamada)はマルトリジンという猛毒産生する。この物質1954年9月から11月にかけて乳牛40頭が中毒死した原因であり、餌の麦芽根に繁殖していたニホンコウジカビ変種生成していたとされている。 醸造酒劣化原因でもある真性火落菌生育必要なメバロン酸(火落酸)なども生成する火落菌醸造酒白濁させ酸味強くし、匂い悪くするなどするため火落菌増殖である火落ち醸造家にとって死活問題となっていた。そのため、ニホンコウジカビ紫外線照射し遺伝子変化させたメバロン酸生産種がいくつかつくられた。しかし作られたものは繁殖力酵素生成能力など問題があることなどから、現在この菌株はあまり使用されていない。なお火落菌が必要とするメバロン酸の量が少ない(少量でも繁殖できる)こと、酵母メバロン酸生産すること、それに加えメバロン酸酵母香気生成活発化役立っているともされているため現実的にメバロン酸を完全に排除することは不可能になっている。

※この「酵素と代謝産物」の解説は、「ニホンコウジカビ」の解説の一部です。
「酵素と代謝産物」を含む「ニホンコウジカビ」の記事については、「ニホンコウジカビ」の概要を参照ください。

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