郵便番号の付定方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 17:13 UTC 版)
「日本の郵便番号」の記事における「郵便番号の付定方法」の解説
地域番号として上2桁を使用し、原則として1都道府県に1地域をあてた。配達物が最も多い東京都に1から始まる「10」~「19」を割り当てた。以降、関東、甲信、東海、近畿、中国、四国、九州とおおむね東京門司線に沿う形で西へ順に割り当てていき、鹿児島県の地域番号を「89」とした。北陸・東北については、福井県の地域番号を「91」とし、おおむね大阪青森線に沿う形で今度は北へ順に割り当てていき青森県の地域番号を「03」とし、最後に北海道の地域番号を「04」~「09」とした。 このうち、配達物数が多い神奈川・千葉・茨城・埼玉・長野・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・山口・福岡・新潟・福島の各府県には複数の地域番号をあて、3桁局の数を増加させた。 なお、導入時点では上2桁が「20」、「26」、「90」、「00」は使われていなかった。 各地域の中心的な局を「0」とし、「1」 〜 「8」を以下の基準で郵便線路の下り順に付定した。一部の地域では中心的な大規模局を「0」だけでなく「0」と「1」の両方使うケースもある。普通通常の配達物数が日当たり6,000通以上 配達および継越となる郵便物が同じく6,000通以上 配達物数が4,000通以上 配達および継越となる郵便物が同じく4,000通以上 その他の集配普通局 上記以外の局は5桁局とし、鉄道郵便局と受渡しない局は上3桁を親局の番号にした。5桁局のうち地域の中心的な局が親局となる局に関しては「0」ではなく「1」としたケースも多い。 例えば現在の兵庫県神戸市中央区を受け持つ神戸中央郵便局は旧生田区を「650」、旧葺合区を「651」にした。神戸中央郵便局を親局とする5桁局は上3桁を「651」とし、「651-0X」を神戸港郵便局(無集配局)に、「651-1X」を神戸電鉄沿線にある北区一帯と西宮市山口町に割り当てた。地域番号を複数使用する地域では親局が「0」となる大規模局がない上3桁を使用する5桁局がいくつかある。名古屋西郵便局 (450・451) を親局とする「470-XX」(愛知県中部・知多半島の一部)・「48X-XX」(同尾張北部の一部)・「490-XX」(同尾張西部・海部地域の一部) 京都中央郵便局 (600・601) を親局とする「610-XX」(京都市西京区西部・京都府南部の一部) など 5桁局のうち鉄道郵便局と受渡する局について、乗務員を親局とする番号とした。乗務員は「9」を番号とし、北日本の一部地域については「8」も番号とした。詳しくは鉄道郵便局を参照。 ちなみに2022年(令和4年)現在、上3桁が示す地域で最も人口が多いのは、相模原市・座間市・綾瀬市・藤沢市北部一部で構成される「252」で、約96万人。2位が「270」で、千葉県北西部の松戸市・流山市など複数の市で構成され、約77万人である。 集配特定局でも3桁局として番号を付定された局が存在した(大阪府茨木市の大岩郵便局「568」など)。
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