選抜・契約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 08:56 UTC 版)
フランス外人部隊では、兵卒を外国人応募者の中から選抜して合格した者を契約という形で採用する。建前として将校以外にフランス国籍を有する者はいないとされ、内部では公用語としてフランス語のみが使用されるとしていたが、2022年現在ではフランス語は入隊後に学べるため不要ではあるが簡単な英語が使えることが好ましいこと、入隊後3年経過時点でフランス国籍の申請が可能であると募集要項に記載されている。 一般的に、各国の正規軍は、同盟国の軍を含めた公的組織からの人材の受け入れや、戦時における徴兵及び志願基準の緩和などの特例を除けば、生まれながらのその国民以外・または市民権や永住権を持たない者の入隊を拒否している。フランス外人部隊は「外国籍の者であっても、フランス軍に正式に志願・入隊する事ができる特別部門」と捉えればよい。 入隊資格については国籍、人種、宗教に関係なく17歳以上、40歳未満の健康な男性なら入隊可能。 (18歳以下の場合、両親の承諾書が必要) 応募に関しては、第1外人連隊が設置する募兵所へ赴いた応募者を受け付けるという形で行われ、入隊の際は本名を変更し、外人部隊特有のアノニマと呼ばれる制度によって偽名にすることが要求される。近年は本名のまま入隊できる傾向にある。 建前では「外人部隊への兵卒の志願者は外国人に限る」とする入隊条件は、フランス国民であってもフランス系外国人と申請することで回避できることがあり、実際に多くのフランス人が志願している。その場合、入隊時に国籍をモナコやカナダ(フランス語圏があるため)、スイスなどに変更し、フランス国民の志願者は全員、氏名、生年月日、出身地、両親の名前、母親の旧姓まですべて変更されて書類上まったくの別人に変わることになる。(通常は年齢と国籍はそのまま変わることはないが、フランス人の場合はその国籍が変更となる)その後すべての正式書類(軍の身分証、生命保険、郵便貯金の口座、社会保障など)は偽の名前、生年月日で発行される。 偽名制度のため、また任務に殉じる覚悟があるならば国際指名手配された者でない限り素行等は問わないとして、駆け込み寺的に犯罪者が入隊することもあった。近年では、中等教育修了以上の学歴や正規の国籍が要求され、経歴の調査も厳しく行われ、特に犯罪で手配中の者や刑事処罰を受けたことが判明した場合は入隊できないなど、採用基準は厳しくなっている。 このような形で選抜を通過、採用された者は、契約期間を5年間とする初回の契約をフランス政府と交わすことになる。初回の契約期間を満了した後の任期の延長は6ヶ月から5年までの申告制で、続けるか辞めるかの選択も自由で、延長契約は半年、1年、1年半、2年、2年半、3年という様に半年単位で決めることができる。たとえば初回の契約の満了後に半年だけ延長し、その後、1年半延長するというようなこともできる。 最近では採用人数が徐々に減少傾向にあり、2022年現在での合格率は20%程度と採用は以前に増して非常に狭き門となっており、外人部隊全体が縮小傾向にある。
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