遠三電気とは? わかりやすく解説

遠三電気

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 12:38 UTC 版)

東三電気」の記事における「遠三電気」の解説

東三電気買収した2社のうち遠三電気株式会社1915年大正4年10月15日静岡県磐田郡浦川村浦川(現・浜松市天竜区佐久間町浦川)にて資本金3万円設立された。代表者渋川郵便局長を務め大石勝太郎開業は翌1916年7月11日で、当初供給区域磐田郡浦川村佐久間村山香村(現・浜松市)と東三電気区域外縁にあたる愛知県八名郡八名村舟着村山吉田村ならびに南設楽郡長篠村いずれも現・新城市であった開業当初段階では自社発電所未完成であり、電源東三電気からの受電限られていたが、1918年4月山香村鳴瀬沢川天竜川水系)に、次いで1920年12月浦川村河内川(同)に相次いで水力発電所完成させた。前者出力37キロワット後者50キロワットいずれも小規模静岡県側では両発電所を、愛知県側では東三電気からの受電それぞれ電源として営業する初期大口需要家には静岡県側竜頭山で操業する高田鉱業大月鉱山があり、愛知県北設楽郡本郷町(現・東栄町)などに供給する本郷電気製材1918年12月開業)にも静岡県側浦川方面から送電していた。経営面では1918年10月3万円1919年10月12万円増資それぞれ決議している。 1922年大正11年5月愛知県側の一部区域について早川電力(後の東京電力)からの受電変更次いで1926年大正15年2月東邦電力から20キロワット受電開始した1926年5月時点での受電高は東三電気分が37キロワット東京電力分が50キロワット東邦電力分が20キロワット大野電気分が2.5キロワットであり、発電力とあわせて供給力は計196.5キロワットとなっている。一方供給成績1925年9月時点電灯取付数7383灯(休灯含む、需要家数3069戸)、電力供給1キロワットであった電力供給ほとんどないのは大月鉱山不況閉山となったことによる。そのため遠三電気では電力収入途絶えて経営悪化し無配転落経営悪化の末に東三電気統合される道を選び1926年10月6日付で解散した統合時の資本金18万円。また前年1925年大正14年3月17日付で浦川村から愛知県側の舟着村大字乗本(現・新城市乗本)へと本店移転していた。

※この「遠三電気」の解説は、「東三電気」の解説の一部です。
「遠三電気」を含む「東三電気」の記事については、「東三電気」の概要を参照ください。

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