河内川発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 12:38 UTC 版)
鳴瀬沢発電所に続く旧・遠三電気の発電所が河内川発電所である。磐田郡浦川村浦川(現・浜松市天竜区佐久間町浦川)の出馬地区を流れる河内川(出馬川)にあった。静岡県の資料によると1919年(大正8年)4月に着工され、1920年12月27日に竣工した。 河内川の使用水量は0.071立方メートル毎秒で、97.6メートルの有効落差を得て50キロワットを発電する。発電設備はペルトン水車と明治電機製三相交流発電機からなる。発電機の周波数は鳴瀬沢発電所と同様に50ヘルツであったが、三河水力電気時代の1937年(昭和12年)に60ヘルツ化工事が施工されている。 河内川発電所は中央電力から中部配電へと引き継がれたのち、水量不足や水路破損などの発生で1944年(昭和19年)12月運転を休止する。電気事業再編成で中部電力に継承されたが、そのまま1954年(昭和29年)6月正式に廃止された。
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