追加シーン・原作との差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 03:46 UTC 版)
「漂流教室」の記事における「追加シーン・原作との差異」の解説
現代(学校が消失した日)は、1985年6月28日。時間螺旋理論に気付いた信一によって、未来はその137年後の2122年と特定されている。 出だしは小説オリジナルになっており、原作での最初の言葉は小説での大友との一時決別時に一部流用されている。 翔が未来カーを買うとき原作は実物を見た途端思いとどまるものの、小説ではさきに買われてしまったため(買ったのは恵美子)憤慨するもそんなに必要ではなかったことに気づく。 大友がダイナマイトを設置するシーン(時限爆弾)。 給料泥棒と教師の格闘シーン。 翔たちが愛川を助けに行く際の「全員死ぬことを望んでいます」発言をしたのが大塚先生であることがわかる。 若原の殺害シーンの詳細。 西あゆみが長野に行こうと仲田に引き止められながらも校門をでるシーン。 女番長が翔に「未来に来たのはあんたのせい」と突っかかる訳として名字に「た」のつく人のせいで未来にきてしまったという下級生のデマに対し女番長が「あたしのせいかい」ときっかけを暗示している。 怪虫襲来の際下級生に嗅がせたのが原作ではクロロホルムであるのに対し小説ではエーテルになっている。 原作での恵美子の野球グラウンド乱入シーンがカットされている。 大木が病院にてミイラ化して永久保管されることになった訳として、大木が「野球ではただの数字しか残らないから何か後世に残るものが欲しい」と馴染みの病院長に相談した所「じゃ、ミイラにでもするかね」といったのが始まりだったことがわかる(最初冗談のつもりだった)。 地球が滅亡した訳を原作でははっきりと書かれなかったが、小説では公害や環境破壊、さらに核戦争が起こってしまったがためにこうなってしまったことが明言されている。 女番長が天国から大和小学校に帰還するシーン(その時関谷とニアミスしている)。 小説版オリジナルキャラクターとして、東山久司(ひがしやま ひさし)が登場する。SF研究家であり、大和小学校の消失事件を独自に調査していた所を恵美子に出会う。 馬内の脳が欠けたシーンを原作ではTVで全国に流すが小説では東山の口から恵美子に語られる。 なぜ恵美子がTV局に潜入できたかが小説版ではかなり詳細が語られている。なお、乱入する音楽番組は、小説版執筆当時に放送されていた『ザ・ベストテン』を意識した描写になっている。 未来に降り立ったロケットは、スペースシャトルに変更されており、恵美子が何十年もかけて寄付されたお金を貯めて買った事がわかる。ロケットも未来の大和小学校に降りるようにプログラムされていた(一度現代で打ち上げ宇宙に留まり100何年後に降りるようになっていた)。
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