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近衛忠嗣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/02 15:07 UTC 版)

 
近衞忠嗣
時代 南北朝時代北朝)・室町時代
生誕 永徳3年(1383年
死没 享徳3年6月29日1454年7月24日
改名 良嗣、忠嗣
別名 後普賢寺(号)
官位 従一位関白内覧左大臣
主君 後小松天皇称光天皇
氏族 近衞家
父母 父:近衛兼嗣、母:家女房
兄弟 忠嗣、玄昭、良兼
房嗣
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近衞 忠嗣(このえ ただつぐ)は、日本南北朝時代北朝)から室町時代にかけての公卿。初名は良嗣(忠嗣への改名は関白任官直前の応永15年(1408年)3月)。

生平

南北朝時代末の公家、父は近衛兼嗣、母は家女房。康応1年(元中6年、1389年)元服ののち、良嗣と称し、応永15年(1408年)忠嗣と改める。明徳1年(元中7年、1390年)従三位となり、左大臣を経て、応永15年関白・氏長者。同29年閏10月10日出家するが(逝去は誤記)、その原因は月の初めに最愛の妻室が他界したことにあった。

忠嗣は悲しみのあまり取り乱し、切腹に及ぶ。周囲は驚いて刀を奪い取り、切腹を制止するが、その後すぐ忠嗣は髻を切った。伏見宮貞成親王三宝院満済はそれぞれの日記『看聞日記』『満済准后日記』にこの事件を記し、すこぶる狂気か、摂関家では前代未聞の例であると結んでいる。

官職歴

  • 康応元年12月30日(1390年1月16日) - 明徳元年12月30日(1391年2月4日) 右近衛少将
  • 明徳元年12月30日(1391年2月4日) - 応永元年12月25日(1395年1月16日) 右近衛中将
  • 明徳2年3月26日(1391年4月30日) - 明徳3年8月22日(1392年9月9日) 播磨権守
  • 明徳3年8月22日(1392年9月9日) - 応永元年12月25日(1395年1月16日) 権中納言
  • 応永元年12月25日(1395年1月16日) - 応永6年2月22日(1399年3月9日) 権大納言
  • 応永4年3月29日(1397年4月26日) - 応永6年2月22日(1399年3月9日) 右近衛大将
  • 応永6年2月22日(1399年3月9日) - 応永9年8月22日(1402年9月19日) 内大臣
  • 応永6年2月22日(1399年3月9日) - 応永6年4月(1399年-月-日) 左近衛大将
  • 応永9年8月22日(1402年9月19日) - 応永16年正月19日(1409年2月4日) 左大臣
  • 応永15年4月20日(1408年5月15日) - 応永16年2月21日(1409年3月7日) 関白後小松天皇

位階歴

  • 康応元年12月20日(1390年1月6日) 正五位下
  • 康応2年2月1日(1390年2月16日) 従四位下
  • 明徳元年4月1日(1390年5月15日) 正四位下
  • 明徳元年12月30日(1391年2月4日) 従三位
  • 明徳3年正月6日(1392年1月30日) 正三位
  • 応永3年正月5日(1396年2月14日) 従二位
  • 応永6年正月5日(1399年2月11日) 正二位
  • 応永10年正月6日(1403年1月28日) 従一位

系譜

参考文献

公職
先代
一条経嗣
関白
1408 - 1409
次代
二条満基
先代
三条実冬
左大臣
1402 - 1409
次代
二条満基
先代
九条教嗣
内大臣
1399 - 1402
次代
今出川公行
軍職
先代
九条教嗣
左近衛大将
1399
次代
二条満基
先代
九条教嗣
右近衛大将
1397 - 1399
次代
二条満基



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