身分及び人事管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 23:35 UTC 版)
入隊と同時に少年工科学校に入校を命ぜられ3年間の前期教育を行う。2学年終了時までは全生徒に一律の教育が行われるが3学年進級時に課程 分けを行う。それぞれ電子科、機械科、航空科、土木科、応用化学科、に分かれ別カリキュラム で教育を受ける。3学年終了前に各々職種を選択し、高射特科は高射学校へ、航空科は航空学校霞ヶ浦校へ、通信科は通信学校へ、武器科は武器学校へ、施設科は施設学校へ、機甲科と野戦特科は富士学校へそれぞれ入校し中期教育 として8~9か月間行われる。その後各部隊へ配属され部隊実習の形で後期教育を行い、丸4年の生徒課程の終了時をもって3曹に任官する。生徒教育では技術部門を担当する初級陸曹として基礎的に必要とする識能及び体力を与えるとともに品性を陶冶し、将来陸上自衛隊の中堅となるための素地を養うことを教育方針としている。 3士制度 自衛隊法上は、3等陸士の階級に指定される自衛官を陸上自衛隊生徒に限定はしておらず、同法第36条第1項は3等陸士を含めて任期の定めを置いている。もっとも、3等陸士の階級は陸上自衛隊生徒に採用された者の階級としてのみ運用されており、一般隊員として入隊した者には2等陸士の階級が指定されている。また、自衛隊生徒の任用等に関する訓令第2条により、陸上自衛隊生徒については自衛隊法第36条第1項の適用を受けない非任期制隊員となっている。なお、3等陸士の階級は平成22年10月1日付をもって廃止された。ただし、陸上自衛隊生徒として採用された第55期生までは3士の階級廃止後も身分は自衛官のままであり、従前の教育を受けていた。 昇任 採用時:3士(3等陸士) 1年6月:2士(2等陸士) 2年:1士(1等陸士) 3年:士長(陸士長) 4年(修了時):3曹(3等陸曹) 服制 通常の陸士の制服にえんじ色のネクタイを着用する。えんじ色のネクタイを着用するのは、陸上自衛官の中でも陸上自衛隊生徒のみである。陸曹候補者徽章(甲)を両襟に着用する。帽子は正帽や作業帽の他に、期別ごとに色が分けられている識別帽を着用することが多い。以前は正帽・襟・肩章・袖に赤い一本線を引いていたが、91式制服への更新と共に廃止された。勤務に応じて勤務腕章、生徒会役員や模範生徒などの役職に応じて徽章を着用する。 教育期間中における役職等 成績優秀者をもって生徒隊生徒会長として創立記念式典時において部隊指揮官を務める他、各学年の指揮を担う事も多い。
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