身体防護性能とは? わかりやすく解説

身体防護性能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 02:37 UTC 版)

対爆スーツ」の記事における「身体防護性能」の解説

基本的に装着者を爆傷から守ることを主眼において設計されている。頭部と胸部を守ることに重点置いた構造であり、実際に爆発晒されれば無傷というわけにはいかない一般的に爆発物解体作業を行う場合には指先拘束するような分厚い手袋着用できないため、手首から先がそのまま露出していることが普通であるため指を失うことになりやすい。 現実防御できるのは555 m/s630 m/s爆風であり、4~5kgf/cm2ぐらいまでの入射爆風圧力までである。20kgf/cm2を超える爆風晒されれば死亡する確率が高い。100g以下のトリニトロトルエンぐらいなら10フィート(約3メートル)の距離で爆発しても命は助かる事がMIL規格NIJ規格定められている。爆薬量が数十キロ超えるような爆発物に対して気休め程度にしかならない人体爆風暴露した場合、まず最初に負傷するのが耳と眼である。そのため、頭部は完全な気密構造になっており、呼吸するための空気フィルター通した換気装置供給されるスーツにはこの換気装置のためのバッテリー内蔵されており、5時間程度連続動作が可能である。これは呼吸穴から衝撃波進入しないようにするための処置である。また、爆薬爆発する大量一酸化炭素や一酸化窒素発生するため、中毒しないための措置でもある。 次に損傷を受けるのは表皮と肺などの内臓であり、臓器損傷して出血しないようにすることに重点置いている。手足に関しては、ある程度までなら裂傷起こさない程度には防護されている。 全体クラスIII頭部胴体クラスIIIA+の防弾性能持ち爆弾破片から身体保護することが出来る。 耐火性多少考慮されているものの、耐火服などに比べ明らかに劣る。そもそも爆薬爆発しても熱破壊はほとんど起きないため、爆弾相手耐熱性はあまり意味を持たないガソリンなどの爆燃予想される場合は対爆服よりも耐火服を使用すべきである全体防水処理が施されている、これはケブラー濡れると防御力低下するためである。そのため通気性が非常に悪く中東南米などで活動する場合には下に冷却スーツ着用するようになっている

※この「身体防護性能」の解説は、「対爆スーツ」の解説の一部です。
「身体防護性能」を含む「対爆スーツ」の記事については、「対爆スーツ」の概要を参照ください。

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