身体障害を持つ当選者について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 00:09 UTC 版)
「第25回参議院議員通常選挙」の記事における「身体障害を持つ当選者について」の解説
今回の参院選では岩手県選挙区から横澤高徳(野党統一無所属、当選後に国民民主党へ入党したのちに立憲民主党に合流)、比例区から舩後靖彦及び木村英子(いずれもれいわ新選組)の身体障害を持つ候補者が当選した。身体障害者の当選は第11回参議院議員通常選挙で八代英太(全国区、当時・無所属)の当選以来のことであるが、舩後・木村の2名は移動に大型の車椅子と介助者を必要とする重度障害者であり、このような候補が国政選挙に当選することは過去に例がない。参議院事務局は八代が活動していたころに設置された施設を活用すると共に、当選者の意向を聞き議院運営委員会の協議に基づいて柔軟に対応していくとした。 その後、7月25日に行われた参院議院運営委員会理事会で、国会のバリアフリー化を本格的に進めることを申し合わせた。本会議場で必要な改修工事を行う方針で合意。運営委員会は介助者の本会議場入場を認めるとともに、改修は8月1日に召集する臨時国会開会までに終えると発表。7月28日午前から工事を開始、31日に改修が完了した。費用は約90万円で参議院が負担した。 また、7月30日に行われた参院議院運営委員会理事会では、重度の障害を持つ舩後・木村の2名について、国会内での介護費用(介護ヘルパーの利用料など)について、参議院が負担することを決めた。ただし、一部はれいわ側が負担してもらうことも検討している。また、これを通じて重度障害者の職場での支援についても、早急な制度の見直しを政府に求めることも併せて決めた。なお、現行の規定では「通勤、経済活動にかかる支援」は歳費の対象外。歳費を受け取る議員活動は経済活動と見なされる。
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