超能力者関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 04:05 UTC 版)
閉鎖空間 ハルヒの精神状態が不安定になると出現する空間。出現する頻度も場所も不定で、生命体が存在しない以外は現実の空間と構成するものは同じだが、全体に灰色がかっていて薄暗く、太陽の光は見えない。電気は通っているらしく、スイッチを入れれば電灯はつく(ただし電話やテレビ、ラジオなどの通信手段は機能していない)。通常、物理的な手段では侵入できず、古泉のような超能力者の力を用いて入る。閉鎖空間での物理的被害が現実世界に影響を及ぼす事はないが、放置すれば空間が拡大し、最終的には現実世界と入れ替わってしまうとされている。 なお、佐々木も閉鎖空間を発生させているが、これはハルヒのものとはかなり異なる。詳細は「佐々木」を参照。 神人(しんじん) 閉鎖空間に出現する青い巨人。ハルヒの精神的ストレスが具現化したものとされる。彼女の心のわだかまりが限界に達すると出現し、ストレス解消の役割があるためか、ひたすら破壊活動を行う。神人が消滅すると閉鎖空間も消滅するが、逆に言えば神人が消滅しない限り閉鎖空間も消滅しない。発生自体を阻止するには現実世界でハルヒのストレスの原因を取り除く以外にない。 「分裂」において、神人の破壊活動が「気付いたように建物を小突く」程度に沈静化している(古泉談)。その後「驚愕」で、ハルヒの無意識が神人を完全に操作するようになり、高所から落下してきたキョンとハルヒを受け止め命を救っている。 超能力者 古泉が持つ「超能力」は、閉鎖空間を察知・侵入し、赤い球体に変化して神人へ攻撃できるというもので、それ以外は普通の人間と変わりはない。『憂鬱』の3年前に突然発現したらしく、古泉はハルヒによってその力が与えられ、同じ力に目覚めた人間が他にもいることや、神人を倒すという役割を悟ったと語っている。彼と同じ力を持つ超能力者は地球全土で10人程度しかいないらしく、その全員が「機関」に所属しているという。 「機関」と敵対している橘たちの組織も「超能力」を持つが、彼女たちの場合は『憂鬱』の3年前に佐々木によって与えられたものと認識しており、佐々木の閉鎖空間に入ることができる。 なお、「超能力者」という名称はキョンがそう呼び始めたもので、「機関」内では別の名称が使われているという。 「機関」 古泉と同じ「超能力」を持つ者たちによって3年前に発足された、ハルヒの監視を目的とした組織。古泉と同じ力を持つ超能力者が数名所属しているようだが、古泉も組織の実態を把握しきれていない様子。彼以外にも数人のエージェントが県立北高に潜入しており、中には生徒会長のようなある程度事情を把握している学内協力者もいる。 世界の「現状維持」を活動目的としており、閉鎖空間における神人を消滅させるほか、ハルヒがストレスを溜めないために様々な対策(イベントの開催など)を実施している。数々のスポンサーがついているらしく、莫大な金額を動かし、主にハルヒのストレス対策に費やしている。また情報収集力にも非常に長けており、キョンや北高生徒の経歴調査を徹底的に行ったり、長門以外のTFEI端末との接触にも成功している。 「すべての人や物は、神であるハルヒが3年前にその形態を予め保った状態で創造した」という説を提唱しており、彼女が世界の「神」であるという理念のもとに活動している。みくるが所属している未来人一派とは、ハルヒの能力の解釈や求める役割に違いがあり、敵対とまではいかないが小康状態であるらしい。 『憂鬱』において古泉は自身を「機関」の末端であると語っていたが、『驚愕』では「「機関」のメンバーは全員、目的を一つとする同志であり、上下関係は存在しない」と意見を翻している。また橘京子は「古泉こそが「機関」の創立者にして現最高責任者である」と発言しており、どれが正しいのかは不明。
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