貞子に関わった人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 04:55 UTC 版)
「リング (鈴木光司の小説)」の記事における「貞子に関わった人々」の解説
三浦 哲三 故人。2年前に72歳で死亡した。Y大学の教授を務める傍ら、超能力の研究をしており、独自の情報網を通じて超能力に関する資料を収集していた。「念はエネルギーになる」という独自の理論を提唱している。現世に怨念が残るには「閉ざされた空間」「水」「死に至るまでの時間」という理論も残している。 三浦 哲明 三浦哲三の息子。鎌倉で父親の業績を讃える「三浦哲三記念館」と、併設された宿泊施設「プチペンション・それいゆ」を経営している。記念館には貞子の念写実験の記録が保存されており、浅川と高山が、貞子の名前とその出身地を掴む手掛かりとなった。 源次 68歳、男性。志津子の3歳年上の幼馴染で、彼女が役小角の像を引き上げるのを手助けした人物。かつて志津子に恋心を抱いており、恋敵である伊熊には良い印象を抱いていなかった。伊豆大島を訪れた浅川らに志津子の過去を詳しく語る。 有馬 真 東京都四谷に居を構える劇団「飛翔」の創立メンバーのひとり。現在は主に洋画の吹き替え声優の仕事をしている。貞子が上京して劇団員をしていた頃を知る人物であり、吉野に対し、当時の貞子の様子を語る。『バースデイ』でも名前が登場する。 重森 勇作 故人。劇団「飛翔」の創立者。酔って劇団員時代の貞子に乱暴を働こうとし、翌日に心臓麻痺で死亡する。『バースデイ』にも重要人物として登場する。 内村 劇団「飛翔」の現団長で創立メンバーのひとり。貞子のことを聞きにきた吉野に対し有馬を紹介する。貞子を「気持ちワルイ女」と評している。 長尾 城太郎 57歳、男性。かつて伊熊平八郎が入院していた南箱根療養所の医師で、現在は熱海市で内科・小児科医師を営んでいる。看護婦の藤村と仕事をしている。劇中において、日本における最後の天然痘患者と設定されている人物。過去に天然痘を発症した際、熱に浮かされるまま生前の貞子を強姦し、彼女を井戸に突き落とした後、上から石を投げつけて殺害したという過去を持つ。彼が感染していた天然痘が貞子の超能力と融合し、「呪いのビデオ」「リングウィルス」を生み出すことになる。 その顔姿は「呪いのビデオ」における、貞子が死の間際に見た光景として念写されており、ビデオを見た浅川と高山から当時の状況を問い質されることになる。『らせん』ではこの時のショックで老け込んだかのように憔悴していて娘に面倒を見てもらっている様子が語られている。
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