貞宗以前の南条氏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 16:55 UTC 版)
通説によれば南条氏は南北朝時代の貞治5年に貞宗が羽衣石城を築いたのが始まりとされている。しかし、それ以前の文和3年(1354年)の「足利尊氏下文」などの文書に南条又五郎なる人物が見え、相当の有力者であったがことがわかっている他、南北朝初期の小鴨氏当主・小鴨氏基の母が南条元伯なる人物の娘であったことが「小鴨家系図」に記されている。加えて貞宗などの記述が見えるのは「伯耆民談記」などの江戸時代に記された文献であり、あまり正確とはいえないものである。これらの人物との関係については現在全く不明であり推測の域を出ないが、南条氏が本当に佐々木氏流の家なのか一部にみえる「平氏説」も踏まえて再考の余地があると思われる。
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