講談速記本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 02:56 UTC 版)
「清水次郎長 (講談)」の記事における「講談速記本」の解説
速記本化の最初については不明だが、国立国会図書館蔵書等では、講談本のピークをだいぶ過ぎた 1924年6月24日、今村信雄が書き起こし、武侠社が発行した『清水次郎長』がもっとも早い時期のものである。 前篇 第一席 次郎長家出の事並に大金を儲けて歸宅の事 第二席 次郎長馬鹿定を懲す事並に禪僧東龍次郎長に死相を告る事 第三席 次郎長心中者を助ける事(心中奈良屋の由來)並に柳川の佐太郎殺さるる事 第四席 法印大五郎賭場荒しの事並に次郎長大五郎を助ける事 第五席 おみつ吃安姦通の事並に江尻の仙右衞門仇討出立の事 第六席 大五郎敵小五郎を誘ひ出す事並に仙右衞門仇討次郎長助太刀の事 第七席 紬の文吉吃安と縁を切つて次郎長と兄弟の盃をなす事並に次郎長惡漢を斬つて兩貸元の爭ひを止める事 第八席 次郎長喧嘩の卷添にて土地を離るる事並に女房お蝶大病の事 第九席 森の石松小川の勝五郎眞實の事並に保下田の久六の不實と深見長兵衞義侠の事 第十席 次郎長の妻お蝶葬式の事並に深見長兵衞水攻め慘死の事 第十一席 次郎長讃岐金比羅へ大願をたのむ事並に代官屋敷斬込みの事 第十二席 森の石松金比羅へ代參に赴むく事並に草津に身受山鎌太郎を訪づれる事 第十三席 石松舊友都鳥吉兵衞方に逗留の事並に石松預り金を吉兵衞に用達てる事 第十四席 石松、小松村の七五郎に會ふ事並に都鳥吉兵衞等石松を欺し討にせんとする事 第十五席 七五郎夫婦度胸を以て吉兵衞を追歸す事森の石松慘殺さるる事 第十六席 都鳥の吉兵衞次郎長の姿を見て驚く事並に次郎長石松の死を聞いて愁傷の事 第十七席 吉兵衞爲五郎等次郎長を欺く事並に小松村の七五郎坊主になつて次郎長へ申譯をなす事 後篇 不明。 その他 国立国会図書館蔵書等を中心とした一覧である。 『清水次郎長 第一巻』、神田伯山、盛文館、1925年発行 『清水次郎長 第二巻』、神田伯山、改善社、1925年発行 『清水次郎長 第三巻』、神田伯山、改善社、1925年発行 『神田伯山清水次郎長』、神田伯山、改善社、1926年発行 『清水次郎長』神田伯山、『講談全集 4』所収、大日本雄弁会講談社、1929年発行 『清水次郎長』神田伯山、『定本講談名作全集 第5巻』所収、講談社、1971年発行
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