認知症カフェ『as a cafe』について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:00 UTC 版)
「マンジョット・ベディ」の記事における「認知症カフェ『as a cafe』について」の解説
認知症カフェとは、2025年には認知症患者と認知症予備軍の数が1000万人近くになるといわれ65歳以上の3人に1人、全国民の約10人に1人が発症する可能性があるといわれている認知症の施策として2013年に始まった「新オレンジプラン」という認知症高齢者が住みなれた地域でいつまでも自分らしく暮らしていける環境作りを目指す5ヵ年計画の地盤作りのひとつである。認知症患者本人のみならず、介護者同士の情報交換や専門家への相談などを行うことができ、認知症の人と家族を支える新しい心のよりどころ、地域の人が直接認知症の人と交流できる場所のことである。 主に、民間や公営の施設を用いて定期的に開催されているケースが多く、ほぼ毎日開催している事例は全体の0.7%以下となる。 『as a cafe』は熊本で生まれた常設型認知症カフェである。「as a cafe」はマンジョットがクリエイティブ・ディレクターとして、どう社会に貢献できるのかというテーマに対する1つの答えとして作り出したカフェである。 彼が「認知症」「介護」「超高齢社会」に注目したのは“日本だけの問題ではなく、世界の問題になりつつあること”“プライベートな部分が多く、表面化しにくいこと”“まだまだ理解不足や偏見が根強いこと”などの課題を見つけたことから始まりました。 彼は、福祉業界に蔓延るこれらの問題を解決するには、クリエイティブな力、グローバルな視点、多方面・異業種からの大きな力が必要不可欠と感じ、同時に「認知症」「介護」の世界を知ることが重要だと感じた。そこで企画提案からブランディング、設計図までも自ら引き、インテリアはもちろん庭の木々にもクリエイティブな視点を盛り込み、長い関係性を続けられる居心地のいい空間である『as a cafe』を作り上げた。 認知症患者、その介護者だけでなく地域のこどもから高齢者まで、毎月400人もの人が訪れる場になっている。 「as a cafe」は、地域・コミュニティづくりカテゴリで2018年度グッドデザイン賞を受賞した。
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