西遊記の影響とは? わかりやすく解説

西遊記の影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:55 UTC 版)

西遊記の成立史」の記事における「西遊記の影響」の解説

『西遊記』と同じ16世紀成立した水滸伝第59回には、碭山の山賊として「混世魔王樊瑞」「八臂哪吒項充」「飛天大聖李袞」という3人が登場し明らかに『西遊記』登場人物影響受けたあだ名となっている。『水滸伝』の成立16世紀前半推測されるため(詳細水滸伝の成立史参照)、これらの人物のあだ名『西遊記』成立以前の旧本西遊記から取られたものと思われる。また『水滸伝』のスピンオフ作品である『金瓶梅でも、第73回猪八戒醜い顔代表として言及されている(第76回には「八戒」の語が現れる)。 また神怪小説『封神演義』では天王哪吒金吒木吒二郎神など、『西遊記』登場した神々大活躍する。『封神演義』成立は世徳堂本からやや遅れた天啓年間1620年代)頃と見られ『西遊記』影響直接受けた作品である。仏教説話の衣をまとった『西遊記』では表向き仏教の神々が高い位置にいたが、道教主体『封神演義』では、仏教発祥よりも古い殷周革命期を扱うこともあり、完全に立場逆転燃灯仏燃灯道人観音菩薩慈航道人普賢菩薩普賢真人文殊菩薩文殊広法天尊など、道教的な神名つけられ登場する。 このほかにも明代には『西遊記』影響受けた神怪小説多く作られている。主なもの挙げると、第61回火焔山解決後の続篇として明末の董若書いた西遊補』(1640年)全16回は、孫悟空別世界旅して古今英雄達と出会う物語。また清初の『後西遊記』全40回は、三蔵取経から200年後舞台に唐半偈・孫履真・猪一戒・沙弥らの旅を描いたもの。このほかにも多く続篇書かれている一方『西遊記』は、清代には演劇題材としても人気となっている。

※この「西遊記の影響」の解説は、「西遊記の成立史」の解説の一部です。
「西遊記の影響」を含む「西遊記の成立史」の記事については、「西遊記の成立史」の概要を参照ください。

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