西遊記における四海竜王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 10:56 UTC 版)
西遊記における竜王は孫悟空にしてやられる役回りである。孫悟空は東海竜王敖広の竜宮の地下に「海の重り」として置いてあった如意金箍棒を竜王の他の宝とあわせ奪い取ってしまう。四海の竜王は相談して玉帝に悟空の悪行を訴える。 西海竜王・敖閏の第三太子・玉龍は、火事を起こして宝珠を焼いてしまい、西海竜王がその罪を玉帝に訴えたため、罰として笞打ちのうえ死罪を言い渡された。その後、観世音菩薩の西海竜王へのとりなしもあって死罪は免じられ、三蔵法師の馬となるべく、蛇盤山の鷹愁澗に住み、五百年間三蔵が来るのを待ち続けていた。しかし、肝心の三蔵が来たときにはそうとは気付かず、三蔵が乗っていた白馬を呑んでしまい、代わりとして白馬になっているという役である。西遊記成立以前の泉州開元寺の仁壽塔(西塔、嘉元年1237年完成)浮彫に、剣を持った姿(馬とつながっている)が東海火竜太子と刻まれ、梁武帝、唐三藏、猴行者とともに見られる。
※この「西遊記における四海竜王」の解説は、「四海竜王」の解説の一部です。
「西遊記における四海竜王」を含む「四海竜王」の記事については、「四海竜王」の概要を参照ください。
- 西遊記における四海竜王のページへのリンク