西洋の近代設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 16:26 UTC 版)
「鉄板 (調理器具)」の記事における「西洋の近代設備」の解説
一般的にアルミニウム、ステンレス鋼、または鋳鉄といった金属が使われる。初期は薪燃料の料理用ストーブ (Cook stove) の上部に取り外し式鉄板として組み込まれた。更に後、分かれた金属板として1つまたは複数の火口またはガスや電気焜炉の上に置かれた。取っ手がないことが多い。伝統的なウェールズのグリドルは円形で1つの取っ手があり、通常鋳鉄製で1センチ(2分の1インチ)の厚さである。これはウェルシュケーキ、パイクレット、クレープの調理に使用される。近年は、テフロン加工またはアルマイトのアルミニウム製グリドルが使われる。 グリドルは調理用の厚い金属板で、保温のためにも使われる。この調理器具は通常鋳鉄、鉄鋼(研磨または冷間圧延)、またはアルミニウムで作られ、クロムメッキを施すこともある。通常の家庭用グリドルの上面(プレート)の厚さは2.0 - 2.5ミリ(8分の1 - 4分の1インチ)であり、商業用グリドルは通常もっと厚い(最大25ミリ=1インチ)。より厚いグリドルは、より高い熱容量で、冷たい食材を乗せた部分が冷されても、より早く温度を戻すことができる。グリドルは床置き用(足付き)と調理台用で、底の形状が異なる。既存の焜炉の火口に直接置く設計のモデルもある。床置きモデルは洗浄が簡単なステンレス製のことが多い。 グリドルは通常表面がなめらかであるが、獣脂を逃し、食べ物に焼き色を付けるための溝を刻んだモデルもある。不要な獣脂がいつも流れ落ちる。 商業用グリドルは最大2.5メートル(8フィート)の長さ(鉄板焼きレストランのものと同様)であるが、通常温度の調整(手動または自動温度調節)は30 - 60センチ(0.98 - 2.0フィート)の幅毎に分かれる。これにより同時に1つのグリドルで異なる温度での調理ができる。構造によっては、グリドルは最高摂氏400度(華氏752度)に加熱できるが、通常使用する温度は摂氏60から230度(華氏140から446度)である。大きなグリドルには一度に複数の調理をする場所があるが、それに伴い、より大きなの換気フードが必要となる。 ホットプレートは、電気「グリル」と異なり調理面が平らで、電気「グリル」は溝つきである。(ジョージ・フォアマン・グリル (George Foreman Grill) 参照)
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