西洋の道化師の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 02:07 UTC 版)
「クラウン」は派手な衣装と化粧をし、サーカスなどに登場するコメディアンである。日本では「ピエロ」と呼ばれることも多いが、ピエロはクラウンの一種である。こうしたもののステレオタイプな例は、マクドナルドのイメージキャラクター「ドナルド・マクドナルド」や、バットマンのジョーカーなどにみることができる。また、フランスなどにおけるピエロの起源は、16世紀イタリア即興喜劇コメディア・デラルテに登場するプルチネッラとする説がある。 このほか、フール(fool)、ブッフォン(buffon)、アルレッキーノ(アルルカン、ハーレクイン)など道化師を指す言葉はさまざまある。英語のフールは「ふいご」、ブッフォンは「パッと息を吐く」を意味する言葉を語源とする。クラウンは、clod(土の塊)、clot(ぬるぬるした塊)などを意味する語から派生して無骨な田舎者をも表すようになり、それが都会人には滑稽に見えたところから「滑稽な人」を指す言葉となった。アルレッキーノは上述のコメディア・デラルテに登場する定番の道化師で、快活なアルレッキーノに対する内気な相手役として登場するのが、ピエロの語源と言われるプルチネッラ(ピエロット、ペドロリーノ)である。また、一般に宮廷道化師と訳されるジェスター(jester)は、フランス語のgest(偉業)を語源とし、宮廷人に英雄譚を語り聞かせた者から派生した。
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