西洋での歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 14:56 UTC 版)
16世紀(14世紀初めに既にあったという説もある)のフランスには、商業で衣服の宣伝用にミニチュア版の衣服を着せる目的でビスク・ドールが使われていた。その後、より効果を追求した結果、19世紀頃に、現在のような等身大サイズのマネキン人形にとって代わることになった。ただし、過渡期は籐製やブリキ製の立体ディスプレイ・ハンガーの様相であった。(トルソーを参照) 20世紀にはいると、いくつかのマネキン人形製造会社がパリに設立され、蝋を使用した工業製品としてのマネキン人形が生産されるようになった。1911年には肩関節から腕を取り外し可能な、はじめて衣服の完全な脱着ができる画期的なマネキン人形が発表される。以後、腕と頭部は蝋製で胴体のみ木製フレームに綿入れのキルティングをしたものが主流となった。(縫製に用いる人台に似た形状の胴) しかし、蝋製のマネキン人形は、ショーウィンドーの照明の熱で溶けたり、重量が重すぎて搬入や移動が困難で、その際に壊れることも多かった。そこで、素材を改良したマネキンが1920年代に開発された。この軽量な素材は多彩な表現を可能にし、戦前を代表するアールデコスタイルを持つ、美しくも革新的なマネキン人形を生み出した。また、ファイバー製も登場した。美術においてはジョルジョ・デ・キリコやカルロ・カッラ等の形而上絵画に象徴的モチーフとして見られるようになった。 日本ではフランス語のマヌカンのままだと「客を招かん(マヌカン)」と客商売として縁起が悪いとして、マネキン「客を招き(マネキン)」が用いられるようになった。
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西洋での歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 21:48 UTC 版)
ヨーロッパでの名刺の起源は16世紀のドイツで、訪問先が不在だった時、訪問したことを知らせるために置いたことが始まりとされる(後述書 p.29)。その後、ヨーロッパに名刺文化が普及していき、17世紀後半にはルイ14世、15世の治世のフランスで社交用として使うようになったことが社交用名刺の始まりである(後述書 p.29)。次第に名刺に凝る者も現れ、風景画や自邸の銅版面を入れたものも作られるようになり、19世紀になるとフランスの一写真家によって、写真入り名刺も作られた(後述書)。当時のヨーロッパ社交界で用いられた名刺は華やかなもので、形式や使い方にもマナーがあったという。 また、アメリカ合衆国でも19世紀後半の南北戦争後の好況期に社交界ではステイタスとして使われていた。
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