西梅田・十三連絡線(仮称)との直通計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 18:15 UTC 版)
「阪急新大阪連絡線」の記事における「西梅田・十三連絡線(仮称)との直通計画」の解説
しかし、2006年5月、阪急ホールディングス(現・阪急阪神ホールディングス)の角和夫社長が阪神電気鉄道との経営統合に関連して「新大阪、十三、北ヤード、西梅田をつなぐ路線も可能」とコメントし、2004年10月の近畿地方交通審議会答申第8号に阪急と大阪市の提案により「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」として盛り込まれ、大阪市交3号線(四つ橋線)の延伸(西梅田 - 北梅田(仮称) - 十三間2.9 km)と合わせて1本の路線として建設することを示唆した。 ちなみに、新大阪連絡線自体は答申路線には盛り込まれなかったが、参考資料である路線評価一覧表によると、開業30年間の費用対効果は1を超え、採算性についてもインフラ部の資金負担を負わなければ開業40年で営業主体が黒字となるA評価であった。 なお、同年2月には新大阪駅付近の用地を利用したJR東海による新幹線ホームの増設に協力することを表明している。 12月8日には、阪急・大阪市・国土交通省が都市鉄道等利便増進法に基づいて大阪市営地下鉄四つ橋線の西梅田 - 十三間の新線(西梅田・十三連絡線(仮称))に関する原案を固めた。建設主体を鉄道建設・運輸施設整備支援機構が行い、営業が阪急と大阪市に委ねられる。新駅(北梅田駅(仮称))は梅田貨物駅跡地再開発地域(北ヤード)の中央に建設される。また、これと同時に別計画の新大阪連絡線との相互乗り入れの可能性についても報道された。 これを受けて、阪急阪神ホールディングスの角社長は、北ヤード2期工事の完成に合わせて、西梅田 - 北ヤード - 十三 - 新大阪間を同時に開業させたいとの意向を明らかにした。ただし、大阪市営地下鉄四つ橋線の西梅田駅と阪神電気鉄道の梅田駅の隧道の深さが同じであり、営業しながらの延伸は実質不可能(当地のような軟弱地盤の地下駅を営業しながら切り下げる工事を行った例は日本にはない)であり、かつ地盤も軟弱なため、工事は難航が予想される。 2008年4月10日には、国土交通省による『「速達性向上施策における事業スキームの検討に関する調査」結果 - 西梅田・十三連絡線(仮称)の事業実現化方策に係る深度化調査 - 』が発表されたが、整備計画案では新大阪連絡線についても合わせて検討され、「西梅田・十三連絡線(仮称)」(西梅田 - 十三)、「西梅田・十三連絡線(仮称)+新大阪連絡線」(西梅田 - 十三 - 新大阪)のいずれのケースでも良好な事業性が確認された。なお、十三駅は地下、新大阪駅ホームは地下・地上・高架の3案が提示されている。また、十三 - 新大阪間の建設費は全線地下で400億円、一部高架の場合350億円、一部地平の場合330億円と試算されている。なお、新大阪駅のホームが高架に決定した場合、地下鉄御堂筋線のホームに隣接しての設置になると思われるが、既にこの用地の一部は新幹線ホームの増設に使用されたほか、新幹線ホームに隣接した複合ビル「新大阪阪急ビル」が阪急により建設されている。 2012年には、なにわ筋線に代わる新大阪 - 関西空港間のアクセスルートの一部として検討されていると報じられる。
※この「西梅田・十三連絡線(仮称)との直通計画」の解説は、「阪急新大阪連絡線」の解説の一部です。
「西梅田・十三連絡線(仮称)との直通計画」を含む「阪急新大阪連絡線」の記事については、「阪急新大阪連絡線」の概要を参照ください。
- 西梅田十三連絡線との直通計画のページへのリンク