複姓の物部氏とは? わかりやすく解説

複姓の物部氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 05:03 UTC 版)

物部氏」の記事における「複姓の物部氏」の解説

物部氏には、「物部+地名」や「物部+職業」といった複姓を持つ一族がいた。ただし、これら複姓の物部氏が全て物部連同族であったかは不明である。 物部飛鳥氏『新撰姓氏録によれば無姓饒速日命の6世孫・伊香色雄命後裔飛鳥大和国飛鳥ではなく河内国安宿郡由来物部海氏連姓で、出自不明だが、『続日本紀』延暦9年10月条に、女孺従七位上物部海連飯主の名前が見える。 物部伊勢氏連姓で、『日本書紀』継体9年2月条などに、百済派遣され物部伊勢連父根の名前が見える。伊勢国本拠地とした。 物部射園氏連姓で、『続日本紀』によれば神亀元年5月正六位上物部用善が物部射園連の姓を賜ったという。『続日本紀』天応元年6月によれば正六位上から外従五位下叙せられた物部射園連老がいる。射園の由来不明だが、『新抄格勅符抄大同元年806年神封部には「射園神石園座多久虫玉神社一戸美乃」と記されている。 物部鏡氏連姓で、由来土佐国香美郡『続日本紀』延暦24年8月などに、香美郡少領物部鏡連家主の名前が見える。 物部韓国氏連姓で後に辛国と号した『続日本紀』延暦9年11月条には、韓国連源が「是物部大連等之苗裔」で、「源等先祖塩児、以父祖奉使国名故改物部連韓国連」と記されており、朝鮮韓国)に派遣されたことが由来韓国連源のほか、役小角師事し『続日本紀』天平4年10月条に見え韓国連広足や、延暦8年正月条に見え物部韓国真成がいる。 物部浄志氏朝臣姓で、物部浄之とも記す。『続日本紀』天平神護2年10月条に、僧基真にこの氏姓賜ったことが記されている。 物部志太氏連姓で、『続日本紀』養老7年3月23日条に、常陸国信太郡物部国依が信太連の姓を賜ったとある。また、『続日本紀』延暦5年10月21日条に外従五位下位階授かった常陸国信太郡大領物部志太大成見える。由来常陸国信太郡物部斯波氏連姓で、『続日本後紀承和2年2月条に、吉弥侯宇加奴、吉弥志波宇志、吉弥侯億可太らに物部斯波連の姓を賜った記されている。『日本三代実録元慶5年5月条には、物部斯波永野の名前が見える。由来陸奥国斯波郡物部匝瑳氏連姓で、承和2年3月以降宿禰姓も現れる由来下総国匝瑳郡物部匝瑳連足継、物部匝瑳連匝瑳宿禰末守鎮守府将軍任じられている。物部小事後裔称し、『続日本後紀承和2年3月条よれば、物部小事坂東出征し、後に匝瑳拠点としたという。 物部多芸氏連や宿禰姓で別名は物部多芸由来美濃国多芸郡『続日本紀』宝亀8年11月条に平城京左京住んでいた多芸連国足らに物部多芸宿禰を、美濃国多芸郡物部麻呂らに物部多芸連の姓を賜った記されている。 物部中原氏宿禰姓。『日本後紀弘仁4年正月条に、三河国人の物部敏久物部中原宿禰の姓を賜った記されている。物部氏族の参河国造の後裔由来三河国中原物部文氏連姓で、『日本後紀弘仁元年正月に、土佐国香美郡少領物部鏡連家主妻・物部文連全敷女の名前が見える。由来不明物部間氏無姓で、間の由来不詳。『新撰姓氏録によれば饒速日命後裔とされる物部屋形無姓で、清和天皇時代尾張国笛吹部高継が本姓物部屋形復したという。『先代旧事本紀天孫本紀によれば宇摩志麻治命14世孫・物部伊古連公や同15世孫・物部毛等若子連公の後裔とされる物部依網氏連・朝臣姓で、『日本書紀』推古16年8月条に物部依網連抱、同31年条に物部依網連乙等、同斉明3年条に依網稚子『続日本紀』天平4年5月条に物部依羅連人会の名前が見える。『新撰姓氏録』や『先代旧事本紀』、系図史料によれば、祖は多波連公とその甥・呉足尼連公の二人伝えられる物部若宮部氏無姓で、『肥前国風土記三根郡物部郷条によれば推古期に来目皇子将軍として新羅を討たようとしたとき、物部若宮部に当地に社を立てさせ経津主神祀ったという。

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