匝瑳宿禰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 23:51 UTC 版)
物部匝瑳連の後裔である。『続日本後紀』承和2年(835年)3月16日条に「下總國人、陸奧鎭守將軍外從五位下勳六等物部匝瑳連熊猪、連を改めて、宿禰を賜ひ、又本居を改めて、左京二條に貫附す。昔、物部小事大連、節を天朝に錫ひ、出でて坂東を征し、凱歌して歸り報ず。此の功勳に藉り、下總國に得せしめ、始めて匝瑳郡を建つ。仍りて以つて氏と爲す。是れ則ち熊猪等の祖也。」と記され、物部匝瑳連氏が物部小事を祖とすること、物部匝瑳連熊猪が宿禰姓を賜って本貫を平安左京二条に移したことがみえる。この後まもなく氏の名は匝瑳と改められた。 熊猪の子と見られる匝瑳末守は、承和4年(837年)4月と承和6年(839年)4月に鎮守将軍であったことが知られ、承和10年(843年)2月10日には、外従五位下で安房守に任じられている。
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