表計算(Calc)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 06:37 UTC 版)
「OpenOffice.org」の記事における「表計算(Calc)」の解説
表計算機能。OpenOffice.org 1.xでは処理できる行数が32,000行までに、列数が256列までに制限されていたが、OpenOffice.org 2.0からは行数が65,336行、OpenOffice.org 3.0からは列数が1024列、OpenOffice.org 3.3からは行数が1,048,576行に拡張された。 Calcの関数ウィザードに用意されている関数は、データベース、日付と時刻、財務、情報、論理関数、数学、行列、統計、表、文字列、アドイン関数に分類されている。関数自体はExcelと同様のものが多いが、Excelでは引数を,(カンマ)で区切るのに対し、OpenOffice.org Calcでは;(セミコロン)で区切るという違いがある。Excelブック(ファイル)のインポート/エクスポート時には自動的に変換されるが、OpenOffice.orgが標準で,で区切るように変更することはできない。 多言語対応の点からCalcの日付の書式については、異なる紀年法での表示が可能である。以下に、表示可能な主要なものを列記する。 グレゴリオ暦(gregorian):OpenOffice.orgの標準的な日付書式。 タイ仏教暦(buddhist):仏滅紀元に基づくもの。 日本元号(gengou):明治・大正・昭和・平成の各元号。ただし、慶応以前は表示されない。一世一元の詔及び元号法(昭和54年6月12日 法律第43号)などに基づく。 ヒジュラ暦(hijri):紀年法のみならず日付表示も異なる(純粋太陰暦)。 ユダヤ暦(jewish):イスラエルの公式暦法。 中国暦(ROC):言語設定を中国語(繁体字)とすると、中華民国(台湾)の公式紀年法である中華民国紀元での表示が可能である。 なお、日付はシリアル値として処理されているが、Excelが1900年1月1日を「1」としているのに対して、Calcでは、1899年12月31日を「1」としている。ただし、1900年3月1日以降についてはシリアル値は一致する。これは、Excel(および先行していた表計算ソフト Lotus 1-2-3)が本来閏年ではない1900年を誤って閏年と認識してしまうことに由来する。そのため、Calcでは1900年3月1日以前の日付であっても曜日が正しく計算されるようになっている(標準の1899年12月31日スタートのほかに、ベースとなったStarCalc1.0やWindows版Excelに合わせた1900年1月1日、Mac版Excelに合わせた1904年1月1日の設定もある)。 一方、セル枠の罫線のデザインに点線や破線が使えないと言った問題もある。これについてはバージョン1.0 がリリースされた時代である2002年10月にコミュニティに要望が送られているが、8年経った最新版のバージョン 3.3 でも利用できない状態のままである。他にも、セルの結合操作を行った後の結果が異なる、セルの選択操作の違い、一部ショートカットキーの操作が異なる(一例・セルの相対参照と絶対参照を切り替える操作《A1→$A$1→A$1→$A1→A1》がExcelでは「F4」キーであるが、Calcは「Shift」+「F4」キー)など、細かい部分ではExcelとは異なる動作をするものが多い。
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