ブール関数
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/01 08:51 UTC 版)
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ブール関数(ブールかんすう、英: Boolean function)は、ブール領域の非負整数回の直積を定義域とし、ブール領域の元のうち片方を返す関数である。
ブール値関数の特殊なものである。
X = M = {1, 2, 3, …} であるとき、f は無限の「二値数列; binary sequence」すなわち 0 と 1 の無限列である。X = [k] = {1, 2, 3, …, k} であるとき、f は長さ k の二値数列である。そのような関数は 個存在する。これは計算複雑性理論における問題で基本的な役割を果たす。
効率的表現
(命題論理の)論理式で表現できるが、効率的な表現としては次のようなものがある。
- 二分決定図 (BDD)
- 否定標準形
- Propositional Directed Acyclic Graph (PDAG)
簡単化
簡単な表現に変換する手法として次のようなものがある。
- カット・アンド・トライ法
- ブール代数の定義を用い、効率的な表現に変形していく。
- ベン図
- ベン図を用いて視覚的にわかりやすい表現にする。
以上は人間の直感によるものであり「変換する手法」と言えたものではない。
- カルノー図法
- カルノー図を用い、効率的な表現に変形していく。
- クワイン・マクラスキー法
- クワイン・マクラスキー法を用い、効率的な表現に変形していく。計算機で簡単化するのに適している。
標準形
選言標準形と連言標準形が代表的である。他に、リード-マラー標準形などがある。
リード-マラー標準形
リード-マラー標準形(en:Algebraic normal form)は、積(AND)の排他的論理和(XOR)による標準形である。
ここで である。
従って、列 の値の列もブール関数を一意に表している。ブール関数の代数的次数は、1つの(AND)項に現われる の個数で表される。つまり、 の次数は 1(線形)であり、 の次数は 3(立方)である。
関連項目
- ブール関数のページへのリンク