虐殺・虐待
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 07:34 UTC 版)
「ビルマでの降伏日本軍人の抑留」の記事における「虐殺・虐待」の解説
連合国軍は秩序の維持の為と称して、暴力・体罰を用いたり、銃殺の厳罰を用いた。窃盗などの軽い犯罪であっても処刑されたり、泥棒は射殺されたりする場合があった。 連合国軍兵士は日本兵をいびることもあり、日本兵に四つん這いになることを命じ一時間も足かけ台にしたり、トイレで四つん這いにさせてその顔めがけて小便をしたり、タバコの火を日本兵の顔で消したり、兵の顔を蹴ったりもした。 また、現代では『戦場にかける橋』などで知られる泰緬鉄道(たいめんてつどう)を敷設した「鉄道隊」に対する英国軍の報復が伝聞されている。「英軍はひどいことをします。」と会田に語られた話は次の様な話である。 「イラワジ河の中洲には毛ガニがいるが、カニを生で食べるとアメーバ赤痢にかかる。その中洲に戦犯部隊とみなされた鉄道隊の関係者百何十人かが置き去りにされた。英国軍は、降伏した日本兵に満足な食事を与えず、飢えに苦しませた上で、予め川のカニには病原菌がいるため生食不可の命令を出しておいた。英国人の説明では、あの戦犯らは裁判を待っており、狂暴で逃走や反乱の危険があるため、(逃げられない)中洲に収容したと言う。その日本兵らの容疑は、泰緬国境で英国人捕虜を虐待して大勢を殺したというものだが、本当なのかはわからない。その中洲は潮が満ちれば水没する場所で、薪は手に入らず、飢えたら生ものを食べるしかない。そして飢えた日本兵は生でカニを食べた。やがて赤痢になり、血便を出し血へどを吐いて死んでいった。英国軍の監視は、毎日、日本兵が死に絶えるまで、岸から双眼鏡で観測した。全部死んだのを見届けると、「日本兵は衛生観念不足で、自制心も乏しく、英軍のたび重なる警告にもかかわらず、生ガニを捕食し、疫病にかかって全滅した。まことに遺憾である」と上司に報告した」、と。会田にこのことを伝えた人物は「何もかも英軍の計画どおりにいったというわけですね」と締めくくった。
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