萬角寺関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 03:59 UTC 版)
萬角寺(ばんかくじ) 夜鷹山(やようさん)萬角寺。根本義真言宗の、唯一の寺院。寿渡似郡で最も古い寺。寺宝は人形杵(金剛杵#金剛杵の種類)。 三角形、四角形、……無限角形=円、というような意味での名称。角と弧の対立の意味が籠められている。 夜鷹山は、寺の本山としてはヤヨウサンだが、一般的にはよたかやまと呼ばれる。 9月に肝盗祭が行われる。9月1日から特殊な香料「苦止縷得香」を焚く。8日に夜宮、9日に本祭、10日に闇送りという祭祀が行われる。 根本義真言宗 肝盗村の宗教。寺院は夜鷹山萬角寺。三七十の別院と、風魔浦のダキニ神社に分派している。真言宗と名前がついてるが、高野山の傘下ではない。 経典は「妙法青蓮華秘密刹鬼経」「妙法紅蓮華秘密波旬経」「妙法大紅蓮華秘密他化自在経」。三経典の全てが偽経。 魔物を崇拝する邪教である。 奈良時代に役行者小角が、関東のある村に修験道の術を伝えた。そこに僧侶が来て寺を開いたが潰され、南北朝時代に文観が再興した。邪教崇拝のかどで、1603年に徳川家康によって村ごと蝦夷に追放された。立川流であるということは隠されている。また密教、陰陽道、ダキニ神道の妖巫術が流れ入っている。 仁寛(?-1114) - 立川流の創始者。 勝覚(1057-1129) - 仁寛の実兄。醍醐三宝院陰陽道の開基。「星々から小鬼を呼び出し使役する術」に秀でていたという。 文観(1278-1357) - 真言宗の大物。 真言宗 高野山の真言宗。根本義真言宗(立川流)を監視している。 昭和33年の立てこもり事件も、真言大学の学生によるもの。詳細な説明はないが事情は察せられる。
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