自普請
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 09:32 UTC 版)
庶民の相互扶助や自治としての普請 普請 - 「結い」ともいい、職業や立場など関係ない根源的な相互扶助であり、無償である事が前提である普請で近所付き合い(十分の付き合い)ともいえる。家普請 - 上記概要を参照。屋根普請 - 上記概要を参照。 田普請 - 田んぼに係わる付帯施設において個人や共有するものの普請。 溝普請 - 上記概要を参照。 寺社普請 - 寺社の造営、修繕や維持管理を目的としたもので、具体的には参道や境内、門前町において祭りや縁日を開催し、出店者から売り上げの一部を、場所代として提供してもらう事や、宝くじの元となった富くじの収益や、庶民が自ら行う賭博が合法であった時代には、賭博開帳の場所代としての寺銭などが挙げられる。広義の意味では賽銭も寺社普請と言えるだろう。 村普請 - 農林水産のいずれかが基幹産業である場合が多く、その付帯施設や基盤整備を指す。ただし村普請方という役職もあり御上(おかみ)主導で集落や自治単位の負担で行われる村普請もあった。 町普請 - 町の社会基盤の整備であるが、村普請と違う点は出資者が町人や大店であり、労役は専門職の者が行ったので普く請う形ではなかった。町人や大店は名誉職と割り切り利潤の還元という処世術でもあった。大工や鳶は町大工や町鳶と呼ばれ「町」という冠が付いた事と、地域の仕事は優先的に受注できるという、不文律を得る為の手段でもあった。
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