寺銭
- 賭博権使用料、賭博場開張料。
- 「てら」(※「てら」)に同じ。
- 賭博の時、貸元が集める場銭。昔賭博は多く寺院等で行はれた為、寺銭の名起る。又テラとも略していふ。
- 賭博で勝負毎に宿に差引天引服間金のこと。三島。
- 「てら」ともいう。賭場開帳者の口銭。賭博の勝負毎に賭金の何分の一かをその縄張の親分に奉る口銭で、これは普通中盆が集め寺箱に納めて親分に届けるものである。
寺銭という言葉の起源についてはいろいろ言はれてゐるが、賭博はもと坊主が寺の建立の為に開帳し、これについて何割かを徴集したからこの名が出たとする説もある。又ひどい話になると「変人一代記」という本には次のように出てゐる、武部源蔵は男女の道を指南するとて色事仕習指南の看板を掲げたりといへども、古今の者に色事を稽古する者は一人もなく、こればかりは誰が教へずともいつの間にか知る事なれば、其指南はやらず。渡世に困りける故、今は表ばかりの看板にて、内証はめくりの寺子屋をして居る、賭博の宿をてらというはこれよりか云々。これなどは勿論信用の置ける説ではない、この寺銭を納めぬ場合、所謂縄張争ひといひ血の雨が降ることもある。
分類 賭博
寺銭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 23:26 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動賭博が行われる場合に、それが行われる場所を提供する者に対して支払われる金銭のこと。この言葉は、江戸時代に寺社の境内を賭博を行う場として選び、賭博による儲けの幾らかを寺社に寄進していたことからこう呼ばれるようになったという説が存在する[1]。寺社の敷地内は寺社奉行の管轄であり、違法な賭博が開催されても町奉行による捜査・検挙が困難[2]だった。
暴力団の起源の一つは博徒と呼ばれる縄張り内で賭博を行っていた集団であるが、連中がその賭博から得ている金銭のことが寺銭と呼ばれる主な収入源であった[3][4]。公営競技や宝くじなどの公営ギャンブルの場合にも、特にパリミュチュエル方式(トト方式)における主催者側の利益となる一定の割合(控除率)の金銭のことが寺銭と呼ばれていることがある[5][6]。
脚注
- ^ 寺銭 とは - コトバンク
- ^ 不可能ではなかったが事前に一定の手続きを必要とするなど迅速な活動はできなかった。
- ^ 2 不当要求行為による資金獲得活動
- ^ 平成元年 警察白書
- ^ “【競馬サイドストーリー】競馬法改正「テラ銭操作OK」はパンドラの箱か…ますます開く中央・地方格差の“皮肉””. MSN産経west (産経デジタル). (2013年5月11日). オリジナルの2013年5月13日時点におけるアーカイブ。 2019年12月4日閲覧。
- ^ “なぜ多くの投資家は負けるのか 相場の組成・確率から考えてみる”. MONEYzine (翔泳社). (2008年4月22日) 2019年12月4日閲覧。
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