職業としての確立と発展とは? わかりやすく解説

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職業としての確立と発展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 13:47 UTC 版)

菓子」の記事における「職業としての確立と発展」の解説

紀元前7世紀頃に始まる古代ローマ時代曖昧であったパン菓子種類により明確に分類されるようになったそれまでどちらかと言えば女性が担う調理仕事一つとして扱われていた菓子作りだったが、儀式供物用に特別な菓子などが求められはじめ、種類多彩になったことなどから、女性のみに限らず男性職業として関わるようになり、紀元前171年には法的に承認され菓子職人男性職業として確立することとなった当初権力者富裕層のために、あるいは特別な儀式のために作られていた菓子は、その製造職業として認められ充実していくにつれ市民にも広まり一部にはローマ市内で販売されるまでに至ったまた、ローマ人の生活と神事切り離せないものであり、様々に工夫され飾られ供物菓子神殿奉納されており、これらが現代菓子デコレーション原型となっているとも考えられている。さらに、ガイウス・ユリウス・カエサルアルプス奥地から氷雪を運ばせ、乳や蜜のほか酒を混ぜ、あるいは冷やして飲んだとも言われており、氷菓原点もこの時代だったという説もある。 帝政となりローマがさらに繁栄極めると、菓子用いられる材料もますます多様になっていった紀元前アレクサンドロス3世による東方遠征時、インドサトウキビ絞り汁発酵させた「葦のからとれる蜜」があると報告されていたが、その発酵物を固めた思われる「サッカラム」も蜂蜜果糖同様に菓子作り用いられていたと考えられている。 さらに、312年頃には市内パン屋菓子屋合わせて254軒もあったと伝えられており、合わせ型による焼き菓子工芸菓子登場し富裕層貴族階級宴席飾ったカトリックの洗礼式などで用いられるドラジェ」や、イタリアクリスマス欠かせないパネトーネ」もローマ時代起源と言われており、あらゆる物品集うと言われ世界第一都市であったローマにおける菓子隆盛が、現代菓子基礎となった考えられている。

※この「職業としての確立と発展」の解説は、「菓子」の解説の一部です。
「職業としての確立と発展」を含む「菓子」の記事については、「菓子」の概要を参照ください。

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