編集長交代劇とは? わかりやすく解説

編集長交代劇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 21:35 UTC 版)

Jam (自販機本)」の記事における「編集長交代劇」の解説

順風満帆見えたHEAVEN』だったが内部軋轢生じ初代編長の高杉弾7号最後に降板する。ただし、高杉本人の弁によれば降板の理由編集方針違いではなくギャラ配分巡って見解の相違と、単純に高杉自身雑誌編集に「飽きたから」であったという(後に高杉は「雑誌なんて10冊ぐらい出せばやりたいこと全部できるじゃん。あとはもうマンネリになるし」ともコメントしている)。 編集長交代真相について山崎春美の語るところによれば、『HEAVEN』から参加した山本土壺田中一策 が高杉編集姿勢に不満を持ち出し、その突き上げ食らう形で山崎近藤編集長降板高杉直訴する矢面に立たされてしまったという。これについて山崎は「結局、僕とオム近藤オム近藤十四郎)が首謀者ってことになっちゃったですよ。後の二人山本田中)は何もしていないのに。それで高杉さんに(編集長降りてくれないかと)言ったら『ああ、そうみたいな感じで」と当時の編集長交代劇を振り返っている。 高杉脱退直後には外部本誌デザイン手掛けていた羽良多平吉元に編集部から「ヘンシュウチョウ・コウタイ・スグ・カエ」という電報届き、これは8号コピーそのまま使われることになる。 その後2代目編集長近藤十四郎就任するが、近藤曰く2代目編集長といいながら結局は編集雑務だったから。要する高杉氏抜けたあと、実質的に春美編集長なんだよね。ただ、俺の方が“上の方”に通りよかったから編集長になっただけで。まあホラ春美ああいう人だから(笑)」と述べており、名目上編集長に過ぎなかったとしている。 一方高杉弾編集長引退した当時心境について「そのあと近藤君と春美何したか、おれは知ったこっちゃないね。未練何もない。『どうもありがとうございましたー、サワディ・カップ(引用者注:タイ語で「さようなら」の意)』のひと言。それで帰っちゃうよ」とあっけらかん語っている。しかしながら近藤は「僕と春美丸々2冊編集をやった号も含めてJam』も『HEAVEN』も高杉弾個人誌だと思います高杉弾がいなければJam』『HEAVEN』は雑誌というかたちで世の中存在することはなかったと思いますね」と語っており、高杉仕事を非常に高く評価する姿勢見せていた。ただし、近藤はこの評価について「彼を(『HEAVEN編集長の座から)追い出した側に立って自分としては、ちょっと忸怩たるものがあるので、それを含めて評価かもしれないど…」と言葉を濁している。 また高杉対立し途中で編集部降りた金田トメ後年回想高杉弾高く評価しており、「『Jam』にも『HEAVEN』にも、今の言葉語れば、テクノ調のクールなイメージ雑誌全体流れているが、これはすべて高杉弾センスだ。ぼくたち編集者やまわりからの影響ではない。高杉さんのオリジナルである」「良くも悪くも、『Jam』と『HEAVEN』は、山口百恵という当時歌謡曲の大スター相手スキャンダラスな行動力売り物に創りあげてきた高杉弾雑誌だったのだと思う。いまから思えばバンドのようなもので、売れてきたらモメ解散というようなパターンと同じとも思える」と述懐している。

※この「編集長交代劇」の解説は、「Jam (自販機本)」の解説の一部です。
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