せんぼうちょう‐りつ〔センバウチヤウ‐〕【線膨張率】
線膨張率
物体を熱すると、温度が上がるにつれてその長さ、面積、体積が増加する。この現象を熱膨張という。長さの熱膨張を線膨張といい、温度1℃上がるごとの物体の単位長さが増す量を、その物体の線膨張率という。長さlの物体の温度がt℃上がったとき、その長さがl'になったとすれば、その単位の長さが温度1℃の上昇に対して伸びる割合αは、α=l'-l/ltとなり、このαを線膨張率という。具体的な線膨張率をあげると鉄12、銅16.7、アルミニウム23、鉛29、ガラス8~10、ポリエチレン100~200、石英ガラス0.5
熱膨張率
(線膨張率 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 16:58 UTC 版)
熱膨張率(ねつぼうちょうりつ、英: coefficient of thermal expansion[1]、略: CTE)は、温度の上昇によって物体の長さ・体積が膨張(熱膨張)する割合を、温度当たりで示したものである。熱膨張係数(ねつぼうちょうけいすう)[1]とも呼ばれる。温度の逆数の次元を持ち、単位は毎ケルビン(記号: 1/K)である。
注釈
出典
- ^ a b 文部省、日本物理学会編『学術用語集 物理学編』培風館、1990年。ISBN 4-563-02195-4。
- ^ 独立行政法人理化学研究所; 独立行政法人科学技術振興機構 (2005年12月13日). “温度が上がると縮む新物質を発見”. プレスリリース. 理化学研究所. 2012年5月7日閲覧。
- ^ 野田直剛; 谷川義信; 須見尚文; 辻知章 『基礎弾性力学』(8版) 日新出版、1999年、122頁。ISBN 4-8173-0146-5。
- ^ 日本機械学会編 『伝熱工学資料』(5版) 丸善、2009年、19頁。ISBN 978-4-88898-184-2。
- ^ 杉山淳一 (2009年6月26日). “鉄道トリビア(8)電車の「ガタンゴトン、ガタンゴトン」という音が消えた?”. 2017年3月22日閲覧。
- 1 熱膨張率とは
- 2 熱膨張率の概要
- 3 解説
- 4 主な物質の体積膨張率
- 5 脚注
線膨張率と同じ種類の言葉
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