線膨張率とは? わかりやすく解説

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せんぼうちょう‐りつ〔センバウチヤウ‐〕【線膨張率】

読み方:せんぼうちょうりつ

温度セ氏1度上げたときの物質長さ増加量と、もとの長さとの比。体積変化を表す体膨張率の約3分の1となる。線膨張係数


線膨張率

英語 coefficient of linear expansion

物体熱すると、温度上がるにつれてその長さ面積体積増加する。この現象熱膨張という。長さ熱膨張線膨張といい、温度1上がるごとの物体単位長さが増す量を、その物体の線膨張率という。長さlの物体温度がt上がったとき、その長さがl'になったとすれば、その単位長さ温度1の上に対して伸びる割合αは、α=l'-l/ltとなり、このαを線膨張率という。具体的な線膨張率をあげると1216.7、アルミニウム23、鉛29ガラス8~10ポリエチレン100200石英ガラス0.5

(いずれも×10-6)である。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

線膨張率

圧力一定のもとで、固体単位長さの1当たりの延びEPSの線膨張率は個体ポリスチレンと同じで、7×10-5/程度

熱膨張率

(線膨張率 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 16:58 UTC 版)

熱膨張率(ねつぼうちょうりつ、: coefficient of thermal expansion[1]、略: CTE)は、温度の上昇によって物体長さ体積が膨張(熱膨張)する割合を、温度当たりで示したものである。熱膨張係数(ねつぼうちょうけいすう)[1]とも呼ばれる。温度の逆数の次元を持ち、単位は毎ケルビン(記号: 1/K)である。


注釈

  1. ^ ただし、この隙間は(電車の場合)1両あたり30トン前後の重量がある鉄道車両が通るため、乗り心地を悪くしたり、車輪を傷つける要因ともなる。そのため、2009年現在では、25mのレールを現地で溶接して長いロングレールにしたうえで、熱膨張による影響を抑えるために、レールの先端を斜めに加工して接続するのが主流となっており、ガタンゴトンというジョイント音は過去のものとなりつつある[5]

出典

  1. ^ a b 文部省日本物理学会編『学術用語集 物理学編』培風館、1990年。ISBN 4-563-02195-4
  2. ^ 独立行政法人理化学研究所; 独立行政法人科学技術振興機構 (2005年12月13日). “温度が上がると縮む新物質を発見”. プレスリリース. 理化学研究所. 2012年5月7日閲覧。
  3. ^ 野田直剛; 谷川義信; 須見尚文; 辻知章 『基礎弾性力学』(8版) 日新出版、1999年、122頁。ISBN 4-8173-0146-5 
  4. ^ 日本機械学会編 『伝熱工学資料』(5版) 丸善、2009年、19頁。ISBN 978-4-88898-184-2 
  5. ^ 杉山淳一 (2009年6月26日). “鉄道トリビア(8)電車の「ガタンゴトン、ガタンゴトン」という音が消えた?”. 2017年3月22日閲覧。


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