組織の正体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 15:19 UTC 版)
脱北支援団体と見られているが、公開されている情報が少なく、主導者や構成人員、背後にある人物や組織なども不明で、実体は明らかになっていない。2019年には「我々は組織の一部分に過ぎない」というメッセージを発信している。同年4月には、アメリカ当局が北朝鮮大使館襲撃事件の実行犯として、元海兵隊員を逮捕したほか、アメリカ在住の指導者の自宅を捜索している。 旧名称に使われていた千里馬という言葉は北朝鮮体制を象徴する言葉の一つであるが、団体が「Cheollima」とのアルファベットの綴りを使っているのに対し、北朝鮮の朝鮮中央通信では、「Chollima」と綴っているため、西側諸国が主導した団体か、別の目的で作られた団体ではないかとも指摘される。このほか、韓国の情報機関とのつながりがあるという憶測や、脱北を誘導する北朝鮮の団体という主張もある。韓国の民間団体と断言するメディアも存在する。欧州で活動する人権活動家は、メンバーは北朝鮮人であると証言している。 公式サイトは、ドメイン登録情報を非公開にするサービスを提供しているパナマの企業を使っている。また金漢率の映像に含まれる空調機器のモーター音から、50ヘルツの交流電源が使用されていると推測されることから、映像の撮影場所を特定するという試みもなされた。 2017年10月には組織の関係者が、『ウォール・ストリート・ジャーナル』記者のアラステア・ゲールと接触し、金漢率救出の際にカナダなど複数の国が協力を拒否したほか、救出には他の団体や北朝鮮国内の関係者も協力したことを明らかにしている。報道機関に接触した理由としては、今後も脱北者救出のために国際社会に支援を要請する必要が生じるからだと説明している。 韓国政府当局は、この団体の実体が明らかになるまでは金漢率や脱北者を支援するために送金することは慎重であるべきとしている。
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