紙本淡彩駿牛図断簡とは? わかりやすく解説

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紙本淡彩駿牛図断簡

主名称: 紙本淡彩駿牛図断簡
指定番号 2012
枝番 0
指定年月日 2005.06.09(平成17.06.09)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1巻
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 一紙に、わずかに頭を下げ気味に、向かって右向いて立つ一頭の黒牛の姿をほぼ真横からの視点描いたのである
 駿牛図は、牛車ぎっしゃ】の盛行伴って、それに用いられた名牛を牛飼技術とともにたたえ、記録することから制作されたものである。現在、駿牛図断簡には、重要文化財指定された五図のほか、個人蔵本一図、米国シアトル美術館本、クリーブランド美術館本の二図があって、計八図の存在知られてきたところである。
 本図は以上の八図の断簡加えて最近その存在明らかになり、文化庁買取行ったもので、これらと筆致同じくする一図である。駿牛図には、かつて紹介され田中家本の一〇一巻模本知られるが、現存する断簡はその図といずれも照合することができ、かつて一〇一巻巻子であったことが知られる本図もこの模本第四図に一致するのであるまた、現存する断簡多くには「八枚之内」とする住吉廣賢【ひろかた】(一八三五~八三)による箱書があり、この時点では八図となっていたことが知られるが、本図の裏打ち紙墨書にも「八葉之内」とあり、この段階までは八図の中に含まれ伝来したのであることも想像される
 鎌倉時代末期ころに成立し、詞のみ現存する駿牛絵詞』は、現在す駿牛図断簡とは別本考えられているが、平安時代後期以来の名牛の故実記されており、名牛を珍重し記録する風潮平安時代以来あったことを推測させる。『駿牛絵詞』は鎌倉時代後期にはこのほか、諸国産の牛を記述し延慶三年一三一〇)の記述がある『国牛十図』が著され、『吉槐記乾元二年(一三〇三)正月二十九日条には、法眼任禅が「牛馬似絵」を描いた記事見えるなど、絵の制作をも行う風潮盛んになったことをうかがわせる
 本図を含む一連の断簡は、このような風潮のもとで、鎌倉時代後期制作されたものと考えられている。
 本図筆致きわめて丁寧で、安定感のある形象把握にも優れ、墨の濃淡使った牛の体の艶や立体感表現巧みであり、鎌倉時代似絵【にせえ】の一領域をも示すものとしても注目される日本絵画史上重要な作品である。既知著名な駿牛図に一図を加え貴重な作品といえる

紙本淡彩駿牛図断簡

主名称: 紙本淡彩駿牛図断簡
指定番号 1357
枝番 00
指定年月日 1956.06.28(昭和31.06.28)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

紙本淡彩駿牛図断簡

主名称: 紙本淡彩駿牛図断簡
指定番号 1373
枝番 00
指定年月日 1957.02.19(昭和32.02.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

紙本淡彩駿牛図断簡

主名称: 紙本淡彩駿牛図断簡
指定番号 1382
枝番 00
指定年月日 1957.02.19(昭和32.02.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

紙本淡彩駿牛図断簡

主名称: 紙本淡彩駿牛図断簡
指定番号 1392
枝番 00
指定年月日 1957.02.19(昭和32.02.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

紙本淡彩駿牛図断簡

主名称: 紙本淡彩駿牛図断簡
指定番号 1396
枝番 00
指定年月日 1957.02.19(昭和32.02.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品
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