紅義【ベニヨシ】(果樹)
登録番号 | 第4780号 | |
登録年月日 | 1995年 11月 8日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | 紅義 よみ:ベニヨシ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2005年 11月 9日 | |
品種登録者の名称 | 青木義久 | |
品種登録者の住所 | 神奈川県藤沢市高倉1874番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 青木義久 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「巨峰」栽培園の樹冠下で発生した偶発実生の中から選抜して育成されたもので,果房の大きさが大,果粒が赤褐色,倒卵で大粒の,育成地(神奈川県藤沢市)において9月中旬に成熟するやや早生種である。 樹の拡がりはやや大,樹勢はやや強である。熟梢の太さは太,色は褐,綿毛の密度は無~極粗,節間横断面の形は楕円,表面の形状は細溝あり,巻きひげの着生は2である。成葉葉身の形は五角形,裂片数は5片,葉縁鋸歯の形は両側直線,葉柄裂刻の一般的な形は開く,成葉上裂刻の一般的な形は重なる,深さは深い,成葉の大きさは中,上面の色は暗緑,下面の色は暗黄緑,葉柄の色は淡紅,下面の葉脈間綿毛の密度は無~極粗,主脈上の綿毛の密度は粗,葉柄の中肋に対する長さの比は短,太さは中である。果房の形は有岐円錐,大きさは大,着粒の密度は粗,果梗の太さは中,色は黄緑である。果粒の形は倒卵,大きさは極大(15~20g),果皮の色は赤褐,果粉の多少は中,厚さは厚,果皮と果肉の分離性はやや難である。果肉の色は不着色,肉質は崩解性,甘味は高,酸味は少,渋味は無~極少,香気は無,果汁の多少は多である。種子の数は中,大きさは大である。発芽期及び開花期は中,成熟期はやや早,果実の着色の難易は中間,花振いの多少はやや多,無核果粒の混入は中,裂果の多少はやや少,果梗と果粒の分離は易,果実の日持ち性は短である。 「巨峰」と比較して,成葉上裂刻の深さが深いこと,果皮の色が赤褐であること,香気が無いこと等で,「竜宝」と比較して,成葉上裂刻の一般的な形が重なること,成葉上裂刻の深さが深いこと,果粒の形が倒卵であること,香気が無いこと等で,「甲斐路」と比較して,果粒の形が倒卵であること,成熟期が早いこと等で,「キタサキレッド」と比較して,成葉上裂刻の深さが深いこと,果粒の形が倒卵であること,香気が無いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者が昭和59年に自園(神奈川県藤沢市)において,「巨峰」栽培園の樹冠下で発生した偶発実生の中から赤褐色で大粒の果実が結実する個体を選抜したもので,以後高接ぎを行い安定性を確認するとともに,特性の調査・確認を行って育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「サンレッド」であった。 |
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