第7次紙幣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 00:44 UTC 版)
「スイス・フランの紙幣」の記事における「第7次紙幣」の解説
第7次紙幣は1984年に第6次紙幣の増備目的に印刷され保管されていたが、セキュリティ対策の進んだ第8次紙幣が製造されることが決定したため、発行はされなかった。10・20・50・100・500・1000フランの6種類で1000フラン紙幣を除いて第6次紙幣と同じ人物の肖像と関連モチーフが表裏面に描かれていた。 この第7次紙幣は機密保持のため、製造後20年以上に渡って詳細が公表されず、図案も50フラン紙幣の表面のごく一部分の写真が公表されるにとどまり、詳細が不明で幻の紙幣であったが、流通させる予定が完全に無くなり廃止となったため、2007年に図案や詳細などその全容が初めて公表された。なお、このシリーズに施されたセキュリティは第6次紙幣と同等のものであった。 第7次紙幣画像額面(フラン)寸法(mm)主色図柄表裏表裏 10 137×66 赤/茶色 レオンハルト・オイラー、多面体、ケーニヒスベルクの橋 ガンマ関数、計算式、太陽系 20 148×70 水色 オラス=ベネディクト・ド・ソシュール、水晶、普通角閃石 毛髪湿度計、シャモニーとモンブラン、タキュルに挑む遠征隊 50 159×74 緑 コンラート・ゲスナー、サクランボの枝、茂みの葉 (『動物誌』の木版画を基とした)イヌワシ、動物の変態、ラテン語版『動物誌』によるヒュドラー 100 170×78 藍色 フランチェスコ・ボッロミーニ、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂の建築モチーフ サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会の尖塔、サン・カルロ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会の平面図、鳩とオリーブの枝 500 181×82 茶色 アルブレヒト・フォン・ハラー、巣室 18世紀の解剖図、X線をあてた胸、『アルプス』による山岳 1000 192×86 紫 ルイ・アガシー、貝の表面構造 パーチの頭・骨格・化石、パーチの鱗、アンモナイト
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