第2正規形とは? わかりやすく解説

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第二正規形

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第2正規形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 07:30 UTC 版)

関係の正規化」の記事における「第2正規形」の解説

ある関係が、第1正規形で、かつ、すべてのキー属性が、すべての候補キーに対して完全従属するとき、第2正規形 (second normal form; 2NF) であるという。つまり、第2正規形では、候補キー一部関数従属するキー属性あってはならない。 A及びBを属性または属性集合としたとき、「AがBに関数従属する」とは、Bの値を決めると、常にAの値が一つ定まるような性質をAが有することをいい、これをB → Aと書く。矢印左側、つまりここでのBのことを決定項、右側、つまりここでのAのことを従属項という。属性集合は { } で括る。(なお、A → A、{A, B} → A のように、従属項と決定項が同じか、従属項が決定項に含まれる属性だけからなる場合自明な関数従属といい、以下の説明では関数従属から自明な関数従属を除く。) {会員番号, 会員氏名} という関係の場合会員番号決まれば会員氏名も一つ定まるから、会員氏名会員番号関数従属する。この例でわかるように、関数従属しているためには、従属項の値が単に一つの値に対応することだけが必要であり、従属項の実際の値を導き出すのに、決定項の値だけでは情報不足していても良い。つまり、関数従属とは、決定項が従属項のデータ取り出すための「アドレス」として使えることを意味する複数属性からなる決定項のうち一部属性にも関数従属することを部分関数従属(性) といい、複数属性からなる決定項に関数従属する部分従属はしないことを完全(関数従属(性) という。つまり、決定項に「余分な属性」がない場合が完全従属である。 候補キーでなく、かつ、候補キー一部でもないような属性を「非キー属性」という。候補キー部分従属するキー属性は、それらが表す事象発生・消滅変化の点において、その他の属性直接関連がないにも関わらず、それらとともに一つの組にまとめられしまっている。そのため、第2正規形でない関係は、そのような属性その他の属性とは独立して挿入削除更新する必要が生じにも関わらず、それをすることができない無理に行えば更新異常を起こす)。第2正規形では、この問題一部解決されるが、推移的関数従属性後述)が残る。 例えば、{会社コード, 代表者氏名, 従業員番号, 従業員氏名} という従業員台帳関係で、{会社コード, 従業員番号} の集合候補キーだとすると(従業員番号会社内でのみ一意性保証されているものとする)、会社コード代表者氏名 という部分従属があるから、この関係は第2正規形ではない。この関係では、会社コード代表者氏名の対応が組によって異なという事態が発生する危険があるし、従業員データ存在しない会社については会社コード代表者氏名の対応を保存することができない第1正規形の関係は、常に無損失なように第2正規形に分解することができる。無損失とは、分解してできた関係を結合して元の関係に復元できることを指す。

※この「第2正規形」の解説は、「関係の正規化」の解説の一部です。
「第2正規形」を含む「関係の正規化」の記事については、「関係の正規化」の概要を参照ください。

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