第2回 韓国・ソウル大会
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「マンガサミット」の記事における「第2回 韓国・ソウル大会」の解説
期間:1997年9月24日-27日 テーマ:マンガの表現の自由 場所:大韓民国ソウル特別市 参加国:日本・韓国・台湾・香港・中国・マレーシア・シンガポール・タイ・フィリピン 9月24日、ソウル市立美術館での開会式では日本からの参加者20名を含む200名を超すマンガ関係者、研究者、出版関係者が参加、同時に美術館では10の国と地域の漫画家が出展した原画展が開催された。開会式後に世宗記念館に移動しシンポジウムが開催され、その中で韓国の漫画家である李世賢より表現の自由に関する発言がなされた。これは韓国古代史を描いた長編作品『天国の神話』において、獣姦描写が猥褻描写であるとし、同年施行された「青少年保護法」により告訴された内容の報告であり、ポルノチックで暴力的な表現が含まれた映画公開が許される中、マンガのみが不当に厳しく処罰されることはマンガの芸術性、文化性が他コンテンツより低く見られている傍証であり、マンガを不当に低く評価する韓国社会に抗議すると共に、表現の自由を訴える内容であった。この報告に関しては参加者はマンガ文化全体の問題としてとらえ、最終日には参加漫画家全員が署名した抗議文が発表されている。また9月26日には座談会形式の分科会が開催され、「女性マンガ」、「歴史マンガ」、「マンガストーリーの研究」、「親善活動」がそれぞれ協議されている。 第2回マンガサミットの特徴としては親善交流が大きく発展したことがあげられる。韓国漫画協会が主体となり韓国の漫画家、編集、出版社、研究者など、韓国のマンガ界を代表する多くの人々の協力により開催されたイベントであったことにもよるが、多くのボランティア通訳を準備し、各国マンガ家同士の円滑なコミュニケーションが図られたことも今回のマンガサミットが初めてであった。さらに国際文化交流の一環として、海外マンガ家の日本への研修なども協議され、中国の胡蓉が佐伯かよのの下で研修する契機にもなっている(査証問題などでその後この文化交流活動は継続されていない)。
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