第12留 -イエスの死-とは? わかりやすく解説

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第12留 -イエスの死-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 06:09 UTC 版)

ヴィア・ドロローサ」の記事における「第12留 -イエスの死-」の解説

12留はゴルゴタの丘左側設置されており、そこでイエス息を引き取ったことを物語っている。現在はギリシア正教会管理下にあり、祭壇足元に十字架立てられとされるくぼみのある所を厳密に示すために銀製円形プレート置かれている。また、イエスと共にふたりの犯罪人十字架掛けられとされる場所(祭壇両脇)には黒いプレート置かれている。巡礼者多く長時間ここで足を止めるのだが、それはゴルゴタの丘岩盤露出しているくぼみの箇所直に触れることができるからである。この岩盤には、イエス死んだ際に発生した地震によってできたとされる亀裂走っている。 「 さて、昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた三時ごろ、イエス大声叫ばれた。「エリエリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。 そこに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、「この人エリヤ呼んでいる」と言う者もいた。 そのうち一人が、すぐに走り寄り海綿取って酸いぶどう酒含ませ、葦の棒に付けてイエス飲ませようとした。 ほかの人々は、「待てエリヤが彼を救いに来るかどうか見ていよう」と言った。 しかし、イエスは再び大声叫び息を引き取られた。 そのとき神殿垂れ幕が上から下まで真っ二つ裂け地震起こり、岩が裂け、 墓が開いて眠りについていた多く聖なる者たちの体が生き返った。そして、イエス復活の後、墓から/出て来て、聖なる都入り多く人々現れた。 百人隊長や一緒にイエス見張りをしていた人たちは、地震やいろいろの出来事見て、非常に恐れ、「本当にこの人神の子だった」と言った。 -『マタイによる福音書』 27:4527:54キリスト教伝承では、イエスの血はこの地震によって発生した亀裂通じて地下流れゴルゴダの丘埋葬されアダムの骨に滴り落ちたとされている。つまり、イエスの血によって、アダムとエバによってもたらされ原罪から人類清められたというのであるまた、神殿の至聖所外界隔て垂れ幕裂けたという出来事は、キリスト教徒にとっては神の加護ユダヤ人だけでなく全人類に向けられたことの証と見なされている。それはまた、イエスという至上生贄捧げたのを最後に祭司階級による神事とりわけ燔祭などに代表される生贄依存した信仰終焉したことの象徴とも解釈されている。福音書では物語序盤ヨルダン川での洗礼において天からの声によってイエス神性宣言されているのだが、物語終盤十字架が地に立てられている場面で異教徒であるローマ兵の口からイエス神性についての告白見られる。この出来事は、のちにイエス対す信仰ユダヤ人ではなくローマ兵に代表される異邦人に担わされる先鞭をつけたといえよう

※この「第12留 -イエスの死-」の解説は、「ヴィア・ドロローサ」の解説の一部です。
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