第12次攻防戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:24 UTC 版)
10月12日夜、中共軍は夜間攻撃を実施した。夜間攻撃は12日午後7時30分から13日午前3時35分まで3回にわたって行われたが、第30連隊は最後まで陣地を守り通した。255高地の第30連隊観測所で戦況を見守っていた師団長は、13日午前2時を前後して第30連隊の防御は成功すると確信して第28連隊に口頭で駱駝稜線を攻撃するよう命じた。しかし第28連隊の攻撃と同じ頃、第30連隊は中共軍の攻撃を受けて395高地主峰から退いた。午前3時、師団長は第28連隊に攻撃を続けるように命じた。1個大隊は頂上へ直進し、2個大隊は西側に移動して395高地北斜面の中共軍と接敵し、激しい白兵戦の末、目標を達成した。 10月14日早朝、第29連隊は短時間の攻撃準備射撃の後、攻撃を開始した。 第29連隊が激しい肉弾戦を展開し、10月15日に頂上奪還に成功した。勢いに乗った第29連隊は395高地北方のラクダ稜線上の前哨陣地を奪還し、中共軍を完全に撃退した。ほぼ壊滅状態に陥った第38軍は隷下の部隊を逐次に撤収させて戦線から離脱したものと判断された。また281高地のフランス大隊も多くの人的消耗を出しながら最後まで陣地を確保し、第9師団の395高地確保に寄与した。
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