第12番 ホ短調 作品107とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第12番 ホ短調 作品107の意味・解説 

第12番 ホ短調 作品107

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 16:25 UTC 版)

夜想曲 (フォーレ)」の記事における「第12番 ホ短調 作品107」の解説

1915年8月4日-9月15日ごろ作曲1916年デュラン社から出版初演1916年11月23日ジャック・デュラン演奏会ルイ・ディエメ独奏よる。この演奏会では、初演者のディエメ捧げられ舟歌第12番もともに初演されている。ロベール・ロルタに献呈された。 フォーレ夜想曲傑作一つ第一次世界大戦のさなか、ニースに近い地中海沿いの町サン=ラファエルにおいて、舟歌第12番とともに作曲された。この時期フォーレ歌曲をまったく書いておらず、ピアノ曲もこの2曲のみである。 夜想曲12番舟歌第12番は、フォーレ創作第三期前期見られた短い楽想用いていない点で共通するが、性格的に両者大い異なり夜想曲12番の持つ野性的な荒々しさは、舟歌第12番明るさ透明感著し対照をなす。ネクトゥーによると、この曲には戦争雰囲気不安感色濃く反映されており、北欧的な陰鬱さや壮麗なスタイルブラームス大規模な作品思わせるが、短二度鋭敏な響き含めた不協和音など斬新な手法用いており、ロマン派的な曲想近代的な書法実現した逆説的作品となっている。フォーレ夜想曲これほど劇的な力を備えたものは珍しい。 なお、初演者のルイ・ディエメ1843年 - 1919年)は、1888年パリ音楽院ピアノ教授となり、リスレアルフレッド・コルトーロベール・カザドシュらを育てたピアニストまた、献呈受けたロベール・ロルタもピアニストで、1914年にはロンドンフォーレピアノ作品全曲演奏会3日間かけて挙行していた。

※この「第12番 ホ短調 作品107」の解説は、「夜想曲 (フォーレ)」の解説の一部です。
「第12番 ホ短調 作品107」を含む「夜想曲 (フォーレ)」の記事については、「夜想曲 (フォーレ)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第12番 ホ短調 作品107」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第12番 ホ短調 作品107」の関連用語

第12番 ホ短調 作品107のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第12番 ホ短調 作品107のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの夜想曲 (フォーレ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS