第1中間期(第7 - 10王朝)
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「古代エジプト」の記事における「第1中間期(第7 - 10王朝)」の解説
第6王朝崩壊後、首都メンフィスにはエジプト第7王朝、エジプト第8王朝という短命で無力な後継王朝が続いたが、実際には各地の州侯たちによる内乱状態が続いていた。この混乱の時代を総称し、第1中間期と呼ぶ。やがて上エジプト北部のヘラクレオポリスに興ったエジプト第9王朝がエジプト北部を制圧したものの全土を統一することはできず、上エジプト南部のテーベに勃興したエジプト第11王朝との南北対立の情勢となった。
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第1中間期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:35 UTC 版)
以上のような理由により、エジプトは国土分裂期である第1中間期に入った。この時期では、第6王朝の下で強まった地方分権化が決定的になり、メンフィス第7・第8王朝の王権は非常に弱体化し、各地に州侯が割拠した。第1中間期については考古学的証拠が全くと言っていいほど存在しないが、屋形(1969及び1998)によると、古王国の没落と第一中間期に際して、一種の社会革命が起こったという。以下は主に王権の視点より記述する。
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第1中間期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 06:54 UTC 版)
第6王朝による統治が終わった頃よりエジプトは中央集権制が瓦解し、約140年の戦乱の時代、所謂第1中間期を迎えることとなる。この時代の資料も非常に不明瞭な点が多く、具体的にどのようなファラオが存在したかについてはあまり判っていない。第7王朝は70人ほどのファラオからなったとマネトは記しており、また第8王朝はアビドス王名表には17人の王の名が記されているが、実質的統治を行った王として裏付けのあるのはウアジカラー、カカラー・イビィのみとなる。 第8王朝崩壊後はヘラクレオポリスに興った第9王朝を創始したメリイブラーの一族によって一時全土が統一されたが、この統治は約30年で終了し、ヘラクレオポリスを拠点とする第10王朝とテーベを拠点とする第11王朝の対立の時代(南北朝時代)が始まる。 その後、第11王朝のメンチュヘテプ2世によってエジプト再統一がなされ、混沌の時代はようやく終わりを告げた。 王朝名在位(年)王名(英字表記)即位名第7王朝第8王朝 ? メンカラー(Menkare) ネフェルカラー2世(Neferkare II) ネビイ(Neferkare (III) Neby) ネフェルカラー3世 シェマイ(Djedkare Shemai) ジェドカラー ケンドゥ(Neferkare (IV) Khendu) ネフェルカラー4世 メルエンホル(Merenhor) ネフェルカミン(Neferkamin) ニカラー1世(Nikare I) テレルウ(Neferkare (V) Tereru) ネフェルカラー5世 ネフェルカホル(Neferkahor) ペピセネブ(Neferkare (VI) Pepiseneb) ネフェルカラー6世 アヌウ(Neferkamin Anu) ネフェルカミン 前2169 - 2167年頃 イビイ(Qakare Ibi) カカラー 前2167 - 2163年頃 ネフェルカウラー(Neferkaure) 前2163 - 2161年頃 クウィハピ(Neferkauhor Khuwihapi) ネフェルカウホル 前2161 - 2160年頃 ウアジカラー(Wadjkare) 第9王朝 前2160年頃? - 2140 ケティ1世(Khety I) メリイブラー 前2140年頃? カーネフェルラー?(Kaneferre) ネフェルカラー7世 ? ケティ2世(Nebkaure II) ネブカウラー ? セトト(Setut) 第10王朝 前2130年頃? - ? メリハトホル(Meryhathor) ? ? ネフェルカラー8世(Neferkare VIII) 前2125年頃? - 前2075年頃? ケティ3世(Khety III) ワハカラー 前2075年頃? - 前2040年頃? メリカラー(Merikare) 第11王朝 前2134年頃? メンチュヘテプ1世(Mentuhotep I) 前2134 - 2117年頃 アンテフ1世(Intef I) セヘルタウイ(ホルス名) 前2117 - 2069年頃 アンテフ2世(Intef II) ウアフアンク 前2069 - 2060年頃 アンテフ3世(Intef III) ナクトネブテプネフェル
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