第四次朝鮮スパイ事件とは? わかりやすく解説

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第四次朝鮮スパイ事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 08:37 UTC 版)

第四次朝鮮スパイ事件(だいよじちょうせんスパイじけん)とは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)によるスパイ事件[1][2][3]1958年昭和33年)10月30日摘発(検挙)[1][2][3]。北朝鮮内務省系のスパイ組織が在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)幹部と接触して工作員候補の獲得、在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)幹部の動向監視、朝鮮大学校建設資金の使途状況、在日アメリカ軍自衛隊の情報を収集していたことが発覚した[1][3][4]


注釈

  1. ^ 工作資金は米ドル5,000ドル(当時の為替レートで180万円=現在の貨幣価値で約4,000万円)および日本円40万円(現在の貨幣価値で約900万円)であった[4]
  2. ^ 姜乃坤は継続的な工作資金を得るため、町田市在住で北朝鮮本国に実弟がいる柳に対し、北朝鮮から持ってきた実弟からの手紙を見せて脅迫し、土台人として協力させた[4]。すなわち、姜乃坤は工作資金の一部69万円を柳に投資して柳はこの資金を基に1958年3月、大阪市生野区パチンコ店を開店した[4]。ただし、このパチンコ店は営業不振に陥ったため、柳は「保険金詐欺」を計画、かつての使用人朴に店を放火させて保険金の一部・345万円をだまし取った[4]

出典

  1. ^ a b c 清水(2004)p.218
  2. ^ a b c d 高世(2002)pp.304-305
  3. ^ a b c d e f g 『戦後のスパイ事件』(1990)pp.53-54
  4. ^ a b c d e f g h i j k 特定失踪者問題調査会特別調査班 (2021年5月30日). “第4次朝鮮スパイ事件(日本における外事事件の歴史9)”. 調査会ニュース. 特定失踪者問題調査会. 2021年12月20日閲覧。


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