第四次ブーゲンビル島沖航空戦
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「ブーゲンビル島沖航空戦」の記事における「第四次ブーゲンビル島沖航空戦」の解説
九三八空の水偵は12日の19時50分、モノ島の南東45浬に「空母2、巡洋艦4、駆逐艦3」からなる敵艦隊が北西に向かって航走しているのを発見、さらに九五八空の水偵が23時37分、ムッピナ角の南に「機動部隊」を再発見した。その後13日0時に七〇二空の陸攻7機(内一機は七五一空所属機)と二五一空の夜間戦闘機1機が、0時20分には七五一空の陸攻5機が攻撃に向かった。七五一空攻撃隊は目標を発見することはできなかったが、七〇二空攻撃隊は2時に二群の目標を捉え、同行した夜間戦闘機は2時20分 - 2時35分にかけて目標を銃爆撃後、電探防止銀箔を被襲撃側に散布し牽制した。陸攻隊は2時47分 - 3時15分にけかけて雷撃、1機が未帰還となり、触接機1機も帰らなかった。第五空襲部隊(第二十五航空戦隊を基幹とする部隊。この頃は七〇二空、七五一空など陸攻隊が中心だった)は戦闘概報で「中型空母(艦橋なし)一隻及戦艦(艦橋英新型戦艦類似)一席二 各改六魚雷一本命中 撃破 重巡(一部戦艦と誤認セルモノアリ)一隻及巡洋艦一隻 轟沈 駆逐艦一隻魚雷命中 炎上(撃沈各人)」と報じた。 大本営は一14日、13日の航空戦を「第四次ブーゲンビル島沖航空戦」と呼称、合わせて戦果を発表した。 重巡1隻、巡洋艦1隻 轟沈 駆逐艦1隻 撃沈 中型空母1隻、戦艦1隻 撃破 また第五空襲部隊はその戦闘概報の中で敵の対空砲火が相当に分散したことを認め、夜間戦闘機による牽制行動と銀箔の散布が有効であったとしている。 七〇二空が雷撃したのはタロキナから祈祷する第3梯団を護衛中のメリル隊であり、巡洋艦デンバーの後部機械室魚雷が命中、同艦は4ノット半の速度で避退し、夜明け後救援の曳航船に引かれてパービス湾(英語版)に帰投したのである。
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