曳航船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/01 17:33 UTC 版)
車運丸はハシケで動力を持たないため曳航してくれる船が必要であった。就航当初は定期貨物船で行ったが、車運丸の船体抵抗が大きく速度低下し9時間運航できず、貨物便運航に支障をきたした。このため専用の曳船として松島丸(200トン)を1918年(大正7年)3月8日から5月20日まで傭船し、5月21日から10月30日まで大島丸(180トン)を傭船したが、同年6月18日の木造貨物船白神丸、10月16日の竜飛丸の就航を機に再び貨物船曳航に戻した。 しかし結果は前回同様のため、1919年(大正8年)4月11日から大島丸を冬期間の休航を含め、翌1920年(大正9年)5月27日まで断続的に傭船し、以後、瀬戸内海で鉄道省石炭輸送ハシケを曳いていた桜島丸(135.63総トン)を6月29日転属させ車運丸専用曳船とし、7月22日函館回着、8月1日就航とした。青函間の車運丸曳航時間は大島丸では11~12時間を要したが、桜島丸では8時間30分であった。
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