第二次大戦期における高射砲による対戦車戦闘とは? わかりやすく解説

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第二次大戦期における高射砲による対戦車戦闘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 21:58 UTC 版)

対戦車砲」の記事における「第二次大戦期における高射砲による対戦車戦闘」の解説

第二次大戦初期一部戦車装甲防御力対し既存対戦車砲(その当時37mm級、50mm級)が威力不足であったため、野戦高射砲対抗することがあった。高射砲大口径(75~105mm級)、高初速発射速度大など、スペック上は対戦車任務適しているようだが、対戦車用徹甲弾直接照準器また、平射時の砲架駐退機強度などが考慮されていなければならず、最初から地上目標想定した両用砲なければ有効に使用できない前線での咄嗟思いつき使って有効に使用することはできず、対戦車戦に戦果挙げた高射砲は、あらかじめ対戦車戦闘想定して設計されいたものである。 ドイツ陸軍8.8 cm FlaK 18/36/37ソ連赤軍52-K 85mm高射砲はあらかじめ対戦車戦闘考慮して設計されており、当初から徹甲弾支給されていたため実際に戦場でも対戦車戦闘が行えた。しかしながらその汎用性の高さからくる耐久性上げるため、野戦高射砲としては重量は大変重くなり、また対戦車砲として射撃姿勢高く目立ち対戦車運用には必ずしも適当ではなかった。 大日本帝国陸軍八八式七糎野戦高射砲野戦高射砲として大変軽量かつ小型に仕上がり比較短時間防空戦闘という運用には適していた。しかし開発時点では直接照準による対地攻撃を行う事を考慮しておらず、軽量ゆえに耐久性が低いため、無理な平射時にはしばしば駐退機故障・破損起こした。本砲では駐退機構造自体が、射角高じるにつれ後座長短くなるなど複雑でデリケートな構造であった。本砲は仰角15度以下の平射想定しておらず、使用するには爆風よけの防盾と砲口制退器装備必要だった1934年6月海岸砲として配備された物には平射照準具装備され俯角7度まで可能であったイギリス陸軍QF 3.7インチ高射砲対戦車戦闘考慮されておらず、アメリカ陸軍M1 90mm高射砲有効な対戦車戦闘ができなかった。

※この「第二次大戦期における高射砲による対戦車戦闘」の解説は、「対戦車砲」の解説の一部です。
「第二次大戦期における高射砲による対戦車戦闘」を含む「対戦車砲」の記事については、「対戦車砲」の概要を参照ください。

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