第二次大戦時の編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/12 02:21 UTC 版)
主力艦隊群それぞれの布陣は、(高空から見ると)あたかも仏塔の「五輪の塔」に似ている事から、それに因み『旭日艦隊五輪形陣』と称する。 ただ、これほどの大編成は『援英派遣』時などにしか行われず、イングランド島スカパフロー泊地、アイスランド島イーサフィヨルズ泊地を母港として「英国本土防衛戦」に活躍していた頃は、各艦隊群を組み替えての独自編成で行動する事が多かった。 潜水遊撃戦隊先陣を勤め偵察や索敵、潜水艦狩りを行う。ア号潜5隻で構成(後にキ号潜に切替)。 当初、第一潜水遊撃戦隊が旭日艦隊直衛を勤め、後に二戦隊が増強された。『前衛遊撃艦隊』前方50kmに布陣する。 前衛遊撃艦隊虎狼型航空巡洋艦3隻で構成された第60航空巡洋戦隊を中核とする、対潜攻撃を得意とする艦隊。 第71駆逐戦隊と共に対潜駆逐を主とする艦隊群だが、その代わり第72駆逐戦隊から秋月型駆逐艦が2隻割り当てられているとはいえ、艦隊群だけを見ると対空防御力は不足気味である。大戦中は対潜能力を生かして輸送船団護衛などの任務に就くことも多かった。 ちなみに航行時の陣形は秋月型を中心とした正三角形陣形をとっている。航空基幹艦隊を主力とした『第一遊撃打撃艦隊』前方25キロに布陣する。 第一遊撃打撃艦隊装甲空母「信長」、信玄型航空戦艦2隻で構成される航空基幹戦隊を中核とする航空打撃艦隊。大戦終盤で最も被害が大きかった部隊。 利根型対空巡洋艦の全艦が所属する等、護衛艦は殆んどが防空艦である。 第71駆逐戦隊より1艦、第72駆逐戦隊をもって、前衛の索敵から漏れた敵潜から防空艦などを守る輪形陣が組まれている。『司令部直衛艦隊』15km前方に布陣する 司令部直衛艦隊旭日艦隊旗艦「日本武尊」、防空軽空母「尊氏」で構成される司令部戦隊を中心とした旗艦部隊。 艦隊の心臓部とも言えるが、しばしばこの司令部直衛艦隊だけでの大胆な敵地攻撃作戦も行われており、随伴艦のみでの旗艦護衛はかなりの困難を極めた。 補給艦隊読んで字の通りの後方支援部隊。船足の遅い(主力艦と比べてだが)物資輸送艦、油槽船団など。当然、行動海域に合わせた護衛艦隊が随伴する。
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